東京の『シャトー』にて、ボルドーを飲む(3ページ目)

ボルドーを満喫する宴

大判のメニューをくるりと丸め、リボンで留めて置かれた粋なセッティング

恵比寿ガーデンプレイスの喧騒から、闇の中にライトアップされた建物に入る。ひっそりとした静けさで満たされた、パリを想わせる異空間。すでにトウキョウにいるとは感じなくなる。そんな『ジョエル・ロブション』に、多くの報道関係者が招かれた。

同席したのは、田辺由美氏など『バリューボルドー2007』を選んだ専門家、トップワインに選ばれたシャトーから来日している生産者、そしてボルドーワイン委員会やワイン流通の関係者である。

バリューボルドーの中からピックアップした白・赤・甘口白という順番のワインに、料理を合わせたコース構成である。漆黒のテーブルクロス上にはグラスが多数並んでいる。天井にはひと抱えもある、いや、抱えきれないに違いないサイズのシャンデリアが垂れ下がり、まばゆい光を放っている。

コース料理に8種類のワインを合わせるため、テーブルにはグラスが林立

なごやかにアペリティフ（もちろんボルドーの白ワイン）を楽しむ時間から始まり、あちこちで挨拶や談笑が広がっていく。その間をすべるように行き来するのは、一糸乱れぬ正確さのサービス陣である。スピーチの合い間にはテーブルで話が弾み……料理が運ばれて来る。

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