甜茶の茶葉 |
甜茶の抗アレルギー性って?
甜茶糖の研究の過程で、どうも甜茶にはアレルギーに対して有効に働くのではないかとの話しがでてきたのですが、これを臨床的に実験したのが、サントリーの平井考一博士のグループでした。50名程度のアレルギー性鼻炎患者を対象に行った臨床実験で、甜茶エキス20mgを含んだキャンディを1日4粒ずつ34名に、また甜茶を含まないキャンディを同じように13名に服用させたところ、鼻、のど、目の症状が甜茶を含んだキャンディを服用した患者の方が明らかに改善効果が高かったとの結果を得たというのです。この研究はさらに三重大学医学部耳鼻咽喉科・鵜飼幸太郎助教授によって進められ、鼻アレルギー患者を対象に行った臨床試験の結果、甜茶の抽出成分に含まれるGOD型のポリフェノールに抗アレルギー作用があることが確認されました。GOD型のポリフェノールが、ヒスタミンの分泌を抑制する働きを持っているために、そもそものアレルギーのもとを断つことが出きるというわけです。この実験結果は、1994年10月に第44回日本アレルギー学会で公表されましたが、これにより、甜茶のアレルギー抑止効果は、一躍巷に知れることとなったのでした。
バラ科なので、棘がある |
甜茶を買うときの注意
このように効果のある甜茶ですが、先にも書きましたように、アレルギー抑制効果のあるのは、GODポリフェノールを含有したバラ科の甜茶だけです。もし、甜茶で花粉症対策を!と考える方は、必ず商品に書かれている甜茶の成分を確認してください。現在巷で販売されている甜茶には他の原材料をブレンドしたものが多くありますから、気を付けましょう。GODポリフェノールの含有量の表示がある場合は、それを比較してGODポリフェノールの多く含まれているものを買うと良いでしょう。GODポリフェノールの含有量の多いものは同時に甜茶糖(ルブソシド)も多く含まれていますから、甘くて飲み易いものの方が効果があるという点もポイントですね。甜茶はこんなお茶 |
どうやって、どのぐらい飲むの?
甜茶は、花粉が飛ぶ一ヶ月ほど前から飲み始めると効果があといわれています。今年はもう花粉は既に飛び始めていますから、甜茶で対抗!と御考えの方は、今すぐ飲み始めましょう。もちろん、症状が出始めてから飲んでもある程度の効果があるそうです。この甜茶は、結構効き目に即効性があるようで、飲み始めて1週間程度で半数の人が、早い人では3日もあれば効果が現れる(といっても、人によってかなりばらつきはあるようです。)ようです。
では、このお茶を一体どのぐらい飲めばよいのでしょうか。抗アレルギー効果を期待するには、甜茶エキスを一日120mg程度摂取する必要があるといわれています。市販されている甜茶は麦茶のパックのようになっていて煮出すのですが、その場合は、甜茶1パック(5g程度)を沸騰したお湯600ccに入れて3~5分ほど煮出したものを1日分と考えて、それを朝昼晩の3回に分けて飲みきると効果的です。もっとも、甜茶1パックの量が商品によってまちまちなので、基本的には説明書に基づいて飲んで見てください。
久順茶行の甜茶 |
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