アート・美術展/アート・美術展関連情報

アートスクールで感性を磨く!(2ページ目)

「見る」だけでなく、「学ぶ」のもアートの楽しみ方のひとつ。「MAD」や「BankART school」など、気軽にアートについて学ぶことができるアートスクールをご紹介します。

執筆者:橋本 誠

幅広い視点からアートを取りあげる「MAD」

MAD
撮影:木奥恵三
「MAD」は代官山に拠点を置き、現代アートの展覧会やアーティスト・イン・レジデンス(※)なども手がけるNPO法人Arts Initiative Tokyo(AIT)が2001年より開講しているエデュケーション・プログラム(スクール)です。
※国内外からアーティストを一定期間招へいして、滞在中の活動を支援する事業の呼称。

内容は展覧会の作り方を学ぶ「キュレーション(実践/基礎)」、様々なかたちで現代アートの基礎知識や、現代アートと社会の関わりを学ぶ「アート+コミュニケーション」、海外のアート雑誌やウェブの英文記事を読みディスカッションを行う「マガジン」、アーティストとして活動する際の心得などのレクチャーに加えてプレゼンテーションの技術なども学ぶ「アーティスト」の4つを柱として、興味に合わせて選択可能な「フリー・ブロック」も用意されています。

カディム・アリ
カディム・アリ《無題》
例えば9月に開講する「アート+コミュニケーション」の2007年度後期では、地域を活性化するアート・プロジェクトを多く手がけるアーティストの中村政人や、東京都現代美術館でパブリック・プログラムを担当している学芸員などを講師に招き、「美術と公共」をテーマにアートの理解を深めることができるプログラムが展開されます。

また、短期間に特定のテーマについて専門的な知識を習得することができる「特別講座」も開講。例えば6月には、アーティスト・イン・レジデンスで来日中のアーティスト カディム・アリが講師を務める「カディム・アリとの3章」、美術批評家の杉田敦が講師を務める「写真と映像の歴史」などが行われます。
  • MAD with ARTIST vol.2「カディム・アリとの3章」→詳細
  • 杉田敦「写真と映像の歴史」→詳細

このようにMADは、数あるアートスクールの中でも比較的幅広い視点からアートを取りあげているので、アートの担い手を志す人はもちろん、そうでない人にとっても興味が持てるプログラムが多いという点が特徴です。

ちなみにMADとは「Making Art Different」の略称で、「アートを変えよう、アートを違った角度で見てみよう」といったプログラムのコンセプトをそのまま反映させたものだそうです。

MADを通して得た知識と経験は、より日常やアート体験を楽しくしてくれることでしょう。



【MAD】

■場所
AITルーム(東京都渋谷区猿楽町30-3ツインビル代官山A502)

■開設コース(2007年度)
キュレーション・プラクティス(実践)
キュレーション・ベーシック(基礎)
アート+コミュニケーション
マガジン
アーティスト
MAD特別講座
※キュレーション・プラクティス/ベーシック、アート+コミュニケーション、マガジン、アーティストコースの受講者は指定されたフリー・ブロックの受講が可能。

■受講システム
(1)必修レクチャー/クラスとフリー・ブロック、ワークショップなどの組み合わせ
(2)4日間の集中講座 ※MAD特別講座

■期間・時間帯
平日夜(19:00~21:00)の時間帯を中心とした通年(キュレーション・プラクティス/ベーシック)、4ヶ月(アート+コミュニケーション)、3ヶ月(マガジン)、土曜日午後(14:00~16:00)など

■定員 12人~20人

■費用
23,100円(MAD特別講座)~229,950円(キュレーション・プラクティス)

詳しくはMADのオフィシャルサイトをご確認ください!

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