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『議論のルールブック』で炎上対策!?(2ページ目)

『バカの壁』『国家の品格』『いつまでもデブと思うなよ』など、ベストセラー連発の新潮新書の新刊から『議論のルールブック』をご紹介。

石井 千湖

執筆者:石井 千湖

話題の本ガイド

議論とは「話を聞く」こと

議論のルールブック
ネットだけではなく、話し合いが発生する場所ならどこでも使えそう。自分のストレスを減らすためにも、クチコミで広げたくなる本だ。
著者によれば、「破壊者」がいなくても議論が炎上してしまうことがあるという。なぜか。議論の目的を見失ってしまうからだ。第二部「そもそも議論とは何か」では、議論の定義や目的を考える。ここでも議論とは「話を聞く」ことであると強調している。

他人の話を聞くことで何かを得る。それが議論の目的で、本書のキモでもある。「オレの話を聞け!」ではなく「あなたの話を聞かせて」という態度でのぞんだ方が建設的ということなのだ。

議論というと声が大きくて自己主張の強い人が得をするというイメージがないだろうか? しかし他人の話を聞くのが議論だとすれば、口下手でも聞き上手の人の方が得られるものが多いということになる。じっくり聞いて、発言者からさらにおもしろい話を引き出すことを考えればいい。

そして第三部「発言者の心得」を読めば準備万端。議論をもっと楽しくするためにも、自分のストレスを軽減するためにも、クチコミで広げたくなる本だ。

<DATA>
タイトル:『議論のルールブック』
出版社:新潮社
著者:岩田宗之
価格:714円(税込)

【関連リンク】
新潮新書…新潮社公式サイトの新潮新書のページ。新刊を立ち読みできます。

【ガイドより】
ガイドの読書メモ随時更新中!…気になる新刊、読み逃していた既刊、掘り出し本をランダムに紹介。


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