テクノポップ/YMO関連

ほぼYMO雑誌というサウンドール(2ページ目)

本棚から引っ張り出した古い雑誌を発掘していきます。学研から出ていたニューミュージック系雑誌『サウンドール』・・・いつの間にかYMO雑誌になっていました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

充実の内容

サウンドール83年11月号
さすが教育雑誌を手がける学研!YMO以外の特集記事もなかなか読み応えがあります。例えば、幸宏が表紙の83年11月号では、「テクノ講座SPECIAL」として映画におけるシンセサイザーなどの電子音楽の歴史について書かれています。ヒッチコックの『鳥』、『鉄腕アトム』から『戦場のメリークリスマス』まで。

読者コーナーを見ていると、中高生が多そうです。まぁ、手紙を書く年齢層はその辺が健闘しそうですから、結構な大人の読者も実際は居たでしょう。。ちなみにペンパル希望の12歳の女子からは「中間、期末試験で成績の悪かった女の子。私と一緒にYMOを語ろう。」とのお手紙が来ています。成績のいい子とは語りたくないみたいです。

「なんでも相談室」は結構マニアックな質問も来ています。「佐藤薫という方がやっている、謎のグループEP-4の近況は?」なんて質問する読者は偉いです。

中古雑誌市場でそこそこの高値で取り引きされる真性テクノポップ誌です。8000円を超える法外な値段設定する古本屋もありますが、妥当なところとしては一冊1000円~1500円くらいですかね。ヤフオクとかで粘り強く探してください。

サウンドールからは2冊の特別編集号も出されており、こちらはYMO本、テクノ本としてぜひゲットしてほしいものです。

YMO Book~YOUNG MUZAK OZISAN

YMO Book
【発刊】1983年4月
【発行】学研
【定価】1500円

『テクノデリック』までに至るYMOとソロに関する情報を網羅。シングル『君に、胸キュン。』はすでにリリースされていましたが、『浮気なぼくら』のリリース前です。その後、最近出た『NICE YMOとその時代 1978-1984』までYMOに関しては数々の本が出ます。

シンセ倶楽部

シンセ倶楽部
【発刊】1983年10月
【発行】学研
【定価】1200円

テーマは、テクノポップ系アーティストが語るシンセサイザ-。YMOのメンバーはもちろんの事、土屋昌巳(最近、一風堂の怒涛のボックスセット『MAGIC VOX』が出ましたね~)、立花ハジメ(表紙)、越美晴、鈴木さえ子(二人で対談)、松武秀樹(当然ですね!)、喜多郎(ちょっと違和感あるな~)などが登場します。

では、次の雑誌も楽しみにしてください。引越し再開します。
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