さて、『White Album '90』というポリドールからリリースされたクリスマス・オムニバスを紹介します。一番の聴き所は、思わず口ずさみたくなる『アフリカのクリスマス』。最近ではオバドル的な貫禄も備わってきた元アイドルの島崎和歌子がP-MODELの平沢 進と夢の共演を果たしました。平沢 進が手掛けたアイドル歌謡は、これと宮村優子のミニアルバム『魂』とアルバム『大四喜』ぐらいですね。『魂』に収録され、シングルでのリリースもされた『Mother』は、平沢 進の『救済の技法』からの使いまわしですが、聴く価値ありです。
ところで、P-MODELは多分日本で一番メンバーの入れ替えが多いバンドですね。意図したかはわかりませんが、結果として元P-MODELの肩書きをもったP-MODEL派とも呼べる群を形成しています。つんく♂は、この辺を参考にしている（わけないですね）。次は、モーニング娘。が凍結、解凍、改訂する（わけないですね）。
強引に話題を繋いだ感もありますが、つんく♂はプッチモニの『ぴったりしたいX’mas!』以降、クリスマス攻勢に入っていますね。タンポポの『王子様と雪の夜』は、クリスマス・ソングというよりウィンター・ソングですが（カップリングの『年末年始の大計画』はクリスマス・ソングですね）、長らく２位に甘んじていたタンポポの久々の１位曲となりました。最初聴いた時は、前の２シングル曲ほどフックが無いような気がしましたが、聴けば聴くほど味のあるスルメ的モダン歌謡。
そして、やっぱりやりそうな事をやってくれる感じでいっぱいのHello! Projectによる『ザ・童謡ポップス１～クリスマスと冬のうた集』もリリースされました。ミニモニ。で味をしめた、低年齢層（とその親）をターゲットにしたそこそこいける企画と言えるでしょう。次は、チャリティー・ソングとか？まだまだ、紹介したい珠玉のクリスマス・ソング（特に今回カヴァーできなかった洋楽系）がありますが、また来年に！ 皆様、いいクリスマスをお迎えください。
