アンコールのジャングルで女神に出会う!
アンコールトム、王宮内のバプーオン。アンコールワットやバイヨン同様、聖なる山・須弥山を模したピラミッド型の遺跡で、空中参道より参る基壇内は天界を表した
それに、乗り換えの時間を入れなければ日本から7~8時間で行けてしまう近さもよし。はじめて海外の世界遺産を訪れるなら、まずオススメしたいのはこの遺跡だ。今回はそんなカンボジアの世界遺産「アンコール」を紹介しよう。
クメール族とアンコール王朝
セクシーなアンコールワットの女神像デヴァダー。アンコールには2,000体以上のデヴァダーがあるが、同じ表情、同じ姿のものはないといわれている
王の沐浴場、スラ・スラン。アンコールは水路やため池などの高度な水利システムに守られた水の都だった
アンコールとはサンスクリット語で「都市」を意味する。ここを聖域として多くの建築物を建て、やがてアンコールという言葉が地名として定着したようだ。一般にアンコールといったらこの王朝か建築物群を指す。いままで発見された遺跡だけでも100を超え、いまだジャングルに埋もれた遺跡が多数存在するといわれている。アンコールワットというのは遺跡群の中のひとつの遺跡で、スルヤヴァルマン2世が建築したアンコール最大の寺院を指す。
アンコールトム、王宮内のピミアナカス。どの遺跡も基本は中央が高いピラミッド型をしている
それでは、アンコールのハイライトとなる遺跡を勝手に「四大遺跡」と名づけて紹介してしまおう。