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21世紀に解散、再結成した大物たち(2ページ目)

ツェッペリンやポリスほどの話題にはならなくても、再結成された大物グループもたくさんある。また活動停止したアーティストも。21世紀の主な再結成と活動停止アーティストは?

執筆者:田澤 仁


今後に期待できる? ヴァン・ヘイレンとMr.Big


Lean into It
超絶技巧とポップさが融合したMr.Bigの2ndアルバム『Lean into It』
一方、21世紀に入って解散や活動停止したグループもいる。2001年に解散を発表したのがMr.Big。タラスやデイヴ・リー・ロス・バンドで活動していたベーシストのビリー・シーンと、元レーサーXのギタリスト、ポール・ギルバートという、超絶技巧を誇る2人のテクニシャンを看板にそろえて1989年にデビュー、ポップでハードなサウンドを武器に90年代前半を中心に人気を集めたMr.Big。1996年には活動停止を宣言し、ギタリストのポール・ギルバートがソロ活動に専念するために脱退した頃から人気は低迷し始めた。やはりテクニシャンのギタリスト、リッチー・コッツェンを加入させてバンドは活動を継続させたが、21世紀に入って解散を宣言した。

この解散は、ポール脱退後の90年代後半に本国アメリカで人気が低迷したことが原因だったようだ。しかし日本では高い人気を維持していた。そのことは本人たちもよく認識していたようで、解散ツアーは日本で行なわれたし、彼らはかなりの日本好きの親日家になったようだ。とくに“好きなアーティストはパフィ”と公言するポール・ギルバートの日本好きは有名だろう。彼は日本のTV番組にも喜んで出演するし、L.A.で日本語学校に通っていて、会えば流暢な日本語であいさつしてくれる。

ポールは、昔の仲間とも仲が悪いわけではなく、機会があればいつでも一緒にやってみたい、と言っていたから、レーサーXやMr.Bigも今後何かの機会に見ることができるかもしれない。

21世紀に入って活動停止した大物といえば、ヴァン・ヘイレンもいる。80年代以降、ハードロック界の盟主として君臨し続けてきたヴァン・ヘイレンだが、実は2001年に活動停止を発表しているのだ。しかもその理由が、エディ・ヴァン・ヘイレンがガンにかかっていて、その闘病のためだというからショッキングだった。しかし2002年には、完治したというエディ本人のメッセージが公式サイトに掲載され、ファンを安心させた。

活動再開にこぎつけたヴァン・ヘイレンだが、今度は誰がヴォーカリストを務めるのかに注目が集まった。元エクストリームのゲイリー・シュローンはすでに脱退が決まっていて、初代ヴォーカリストのデイヴ・リー・ロスが有力視されていたが、結局は2004年にサミー・ヘイガーが復帰、ツアーも行なわれた。

しかしお家騒動がこれで終わらないのがヴァン・ヘイレン。なんと昨年はデイヴ・リー・ロスが電撃復帰し、大規模なツアーも行なわれている。オリジナルメンバーのマイケル・アンソニーが不参加で、エディの息子のウルフガングがベーシストを務めたこのツアー、なんと2007年のアメリカのコンサートツアーの収益ランキングで5位に入るという大盛況を記録している。いつまでこのラインナップが続くのかわからないが、今後にも期待してよさそうだ。



【関連リンク】
ヴァン・ヘイレン公式サイト(英語)
ジェネシス公式サイト(英語)
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