三国志遺跡を巡る旅(3ページ目)

四川省

「天府の国」と呼ばれる四川は、古代から温順な気候、豊かな水脈に恵まれた地域であり、劉備が建国した蜀が倒れた後も、歴代王朝の重点都市として栄えてきました。そのため、九寨溝や大足石刻など数多くの世界遺産があります。また、日本でも大人気のパンダの生息地もここ四川です。

四川には、劉備の立国した蜀の都・成都があります。三国志三将の中でも人気の高い劉備の本拠地ということで、湖北と並んで三国志関連の遺跡が集中している地域。ここでは「成都武侯祠」と「ロウ中」の2箇所をご紹介します。

四川省1
蜀の都・成都にある三国志の聖地「成都武侯祠」

成都武侯祠は中国最大の三国遺跡博物館で、なんと唐の時代には、すでに観光地として賑わっていたと言われているんです！現在の建物は、清の時代に再建されたもので、祠の中には劉備や諸葛孔明などの三国志の英雄たちが祀られています。

武侯祠は劉備殿、諸葛亮殿、劉備墓など見所満載。また、土産物屋や四川名物が食べれる食堂街などもあり、観光スポットとして楽しむこともできます。

＜DATA＞
■成都武侯祠博物館
住所：四川省成都市武侯祠大街231号
TEL：028-8553-5951
アクセス：北京、上海から飛行機か列車で「成都」へ。市内中心部に位置する

四川省2
蜀の英雄・張飛の町「ロウ中」

ロウ中は雲南の麗江、山西の平遥、徽州の歙県と共に、中国四大古鎮と称えられている町。町には唐、宋、明、清の風格が残っていて、時代劇のロケ現場としてよく利用されています。

ここは、三国志の英雄・張飛が駐屯していたところ。見所は張飛廟を筆頭に、華光楼、貢院、民族会館など数多くあります。

■●中古城景区
住所：四川省南充市ロウ中市ロウ中古城景区
TEL：0817-623-2778
アクセス：北京、上海から列車で「広元」へ移動。広元駅側にある「広元市汽車客運站（広元市バスターミナル）」で●中行きバスに乗る
●門構え＋良

＜三国志関連　その他の遺跡＞

• 諸葛孔明が北伐の根拠地とした「剣門関」（広元市）
• 諸葛孔明と並び称された天才軍師のホウ統の廟「ホウ統祠」（徳陽市）
• 張飛と馬超が夜を徹して戦った「昭化古城（葭萌関）」（広元市）
• 趙雲を祀った「子龍祠」（大邑県）