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あの監督に影響「世界のササキ」全作品放送(3ページ目)

海外で多くの賞を取り、是枝裕和、河瀬直美らカンヌで評価された監督にも影響を与えながら日本ではイマイチ知名度のない佐々木昭一郎演出。その全作品がスカパー!で放送。このレベルなら受信料を払う気になります。

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド

後期:海外との共同制作を中心に


『東京オン・ザ・シティー』(1986年制作)
脚本: オルガ・ストルスコヴァ
出演:オルガ・ストルスコヴァ、藤井草平、竹村朋子、長谷川陽子

プラハのガラス工芸デザイナー・オルガは師走の東京にやってきて、花屋の少年・草平、チェロを弾く少女などと交流をする。
この後、佐々木作品に深くかかわるオルガ・ストルスコヴァ初登場。ヨーロッパから日本にやってくる川シリーズの逆パターン。

放送日:6月19日(月)20:00~
再放送:6月26日(月) 6:00~


『夏のアルバム』(1986年制作)

出演:キルシィ・カスティネン、藤井草平、館野泉、フィンランドの人々

音響設計師の父とについてフィンランドのヘルシンキにやってきた少年は村に住む少女と出会い、一夏を過ごす

放送日:6月20日(火)20:00~
再放送:6月27日(火) 6:00~


『クーリバの木の下で』(1987年制作)

出演:木佐貫邦子、マイケル・プラット、クリスチャン・ポール、オーストラリアの人々

「クーリバの木の下でトランペットを吹きたい」という言葉を残し連絡が途絶えた恋人を探すためアキコはオーストラリアへ。そこで羊の毛を刈り旅をする若者やヘリコプターで診察に向かう医師などの人々との出会う。

放送日:6月21日(水)20:00~
再放送:6月28日(水) 6:00~


『鐘のひびき プラハからヒロシマへ』(1988年制作)

出演:オルガ・ストルスコヴァ、藤井草平、イトカ・ハラコーバ、チェコスロバキアの人々、日本の人々
脚本:オルガ・ストルスコヴァ

チェコの鐘をつるし、平和の音を響かせようとした広島ドームの建築家ヤン・レツル、その夢をかなえるべく日本にやってきた青年、そして鐘が戦時中は国に供出され武器になった事実などを工作させ、鐘の音に秘められた平和への思いを描く。

放送日:6月22日(木)20:00~
再放送:6月29日(木) 6:00~


『七色村』(1989年制作)

脚本:オルガ・ストルスコヴァ
出演:マルタ・ヴァンテュロバ、三田佳子、津田充博、草野大悟

バンフ国際テレビ祭国際コンクール審査員特別賞、ゴールデン・フリース国際テレビ祭特別賞、国際平和賞

チェコスロバキア・プラハを訪れた指揮者は少年時代に母のように慕っていたチェコ女性を思いだし、父、母、太平洋戦争で疎開した村での体験を回想する。
佐々木昭一郎自身が小学生時代に単身、和歌山県北山村七色に縁故疎開した体験に基づく。

放送日:6月26日(月)20:00~


『ヤン・レツル物語 広島ドームを建てた男』(1991年)

脚本:オルガ・ストルスコヴァ
出演:ビクトル・プライ、田中好子、一色紗英、ヒロコ・グレース、堤真一

『鐘のひびき プラハからヒロシマへ』でも取り上げられた原爆ドームを設計した建築家、ヤン・レツルの苦悩や孤独、愛を描く。

放送日:6月27日(火)20:00~


『パラダイス オブ パラダイス 母の声』(1993年制作)

出演 : 毬谷友子、池辺晋一郎、橋本光成、村田和美

創作に悩む作曲家が老母から子どもの頃を思い出すようにいわれる。記憶をたどり太平洋戦争末期に老女に導かれ山奥をさまよった体験を思い出し、それを元にした作品を完成させる。
主演は世界的な作曲家で佐々木作品の音楽担当である池辺晋一郎が演じる。

放送日:6月28日(水)20:00~


『八月の叫び』(1995年)

出演:大竹しのぶ、武藤英明、ヴィエラ・クバンコヴァー、ダナ・モラフコヴァー、南ボヘミアの人々

愛するチェリストを追ってプラハにきた女性は、彼のかつての恋人の死の謎に迫るミステリー風構成。初のハイビジョン作品。

放送日:6月29日(木)20:00~


オリジナル紹介番組
『映像の詩人 佐々木昭一郎 ~映像の夢、音の記憶~』


佐々木昭一郎、佐々木作品の定番ヒロイン中尾幸世、カメラマン葛城哲郎・吉田秀夫たちの対談。また是枝裕和監督をはじめとする影響を受けた映画監督たちが作品の魅力について語る。

放送日:6月 3日(土) 13:30~
再放送:6月25日(日) 16:00~

おすすめは


さて全作品放送の中でもおすすめはやはり『四季 ユートピアノ』+川シリーズ三部作の中期作品群。美しい映像で誰にでも入りやすく、それでいながら内容には深さがあります。この中のどれかを選べというのはむずかしいですね。どれか一つというならどれでもどうぞというしかありません。

この中期で作品世界になじんだ後、今度はルーツを探るため『紅い花』から過去にさかのぼり、その後『東京オン・ザ・シティー』以降の作品を見ていく、そんな順番がベストではないかと思います。

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