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新型に生まれ変わったらタイプRはどう進化したのか? 新旧インテグラタイプR比較(3ページ目)

2001年に新型に生まれ変わったインテグラタイプR。シビックに代わりホンダのワンメイクレースに採用されるなど、ホンダFFスポーツの頂点に立つ、インテグラタイプRの魅力に迫る。

執筆者:河口 まなぶ

一方でK20Aはスムーズに吹け上がる。VTECの切り替わりも以前ほど明確ではない。ただ、同じようにスタートした時にはK20Aを搭載した新型は一歩先にいることは間違いないだろう。ドラマチックな部分でこそ旧型に譲るが、K20AはB18Cが心に響くような「鳴き」を味合わせてくれる間に、太いトルクとフラットな特性でクルマを前に押し出す作業を淡々と行ってしまうのだ。

この辺りはまさにiーVTECの名の通り、インテリジェンスに溢れている。軽量フライホイールの採用により、ドラマチックな部分よりも実践的な吹け上がりの速さ自体を確保しており、レスポンスも上である。旧型も吹け上がりが良く高レスポンスだが、新型のそれはさらにフレキシビリティに溢れる印象がある。また排気量が200cc大きいことや、クラッチのつながりの確かさやスムーズさも相まってドライバビリティは断然上だ。

ではK20A型に、スポーツカーらしい味わいがないかというとそうでもない。サウンドもタイプRに相応しいだけのボリュームとクオリティを持って奏でているし、VTECの切り替わり感がないかわりに、元気の良いNAエンジンならではの伸びやかな回転の上昇がある。そしてこれは他のメーカーのエンジンでは決して味わえない部分でもあるのだ。

ドライブトレーンで忘れてならないのがそのシフトフィールだ。この部分の差は天地ほどある。旧型のシフトは悲しいかないかにもFFといった感じで、手応え感がグニャっとしている。これに対して新型の6速MTは、S2000に匹敵するカッチリ感がある。同時にそこから自分自身の手によって、エンジンをキッチリと制御している感も生まれている。指揮者のタクトのように思い通りに、かつスパッと決まる気持ちよさがある。その素晴らしさは、現在あるFF用6速MTの中では世界一、と言えるほどだ。

シフトのフィーリングを始め、ドライブトレーンの印象をまとめると、旧型は不快な騒音や振動まで全て含めて、良い意味でも悪い意味でもダイレクト感に溢れるクルマだった。これに対し新型は、高いボディ剛性やエンジンそのものの新しさによって、快感の部分だけが洗練されて伝えるクルマだといえる。
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