カラーコーディネート/カラーコーディネート関連情報

現代の装飾美術にみる色彩表現の多様性(3ページ目)

グラフィックデザインや建築、工芸など既存の現代美術の枠にとらわれない10名のアーティストたちが参加する展覧会「装飾」。繊細かつダイナミックな現代の装飾美術における多様な色彩表現をご紹介します!

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

鮮やかな色彩が生み出す“浮遊感”


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横内賢太郎 東京都現代美術館「MOTアニュアル2010:装飾」展示風景 2010横内賢太郎 東京都現代美術館「MOTアニュアル2010:装飾」展示風景 2010
横内賢太郎氏は、2008年にVOCA賞を受賞し、注目される画家の1人です。今回の作品は、“歪み”の感覚が1つのテーマとなっているようです。鮮やかな色彩が独特の浮遊感を生み出すキャンパスの上で、形態は溶解し、装飾的な色彩表現が心象として残ります。

今回は、現代の装飾美術における多様な色彩表現の一端をご紹介させていただきました。この他にも、300キログラムもの塩で《迷宮》を描いた山本基氏のインスタレーションや、小川敦生氏による《石鹸へのエングレーヴィング》など、写真ではその魅力を十分にお伝えできない、ダイナミックかつ繊細な作品が展示されています。

装飾は色彩と同様に、時代の美意識や精神性を表現するものといえるでしょう。現代の装飾美術をとおして、わたしたち自身の装飾行為としてのファッションに、気づきが生まれるのかもしれません。

【展覧会情報】
展覧会名:「MOTアニュアル2010:装飾」
会期:2010年2月6日(土)~2010年4月11日(日)
休館日:月曜日(ただし、3/22は開館、3/23休館)
開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)
会場:企画展示室1階
観覧料:一般 1,000円(800円)/学生・65歳以上 800円(640円)/中高生 500円(400円)/小学生以下 無料
※( )内は20名様以上の団体料金 
※本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
主催:財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
協力:玉の肌石鹸株式会社

【取材協力】
東京都現代美術館


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