カラーコーディネート/インテリア・小物のカラーコーディネート

技術×伝統⇒創造 12色のカラーオパール

京セラが開発した装飾用素材「京都オパール」は、日本の伝統色をイメージした12 色の色彩名称がつけられています。カラーバリエーションの企画、製品への展開など、色・素材の開発についてお話をお伺いしました。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

日本の伝統をイメージした「12 色」の京都オパール


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装飾用素材「京都オパール」装飾用素材「京都オパール」 京セラ
京セラは、独自の宝石合成技術により生み出したカラーオパールなどを「京都オパール(愛称)」とし、装飾用素材としてさまざまな用途へと展開しています。色彩表現豊かな素材の特長を生かし、それぞれに、豊かで繊細な色彩を表現するため、日本の伝統色をイメージした12 色の色彩名称がつけられています。

12色の色彩名称は、次のとおりです。
千歳緑(ちとせみどり)、刈安(かりやす)、露草色(つゆくさいろ)、浅葱色(あさぎいろ)、甚三紅(じんざもみ)、桜色(さくらいろ)、杜若色(かきつばたいろ)、虹色(にじいろ)、瑠璃色(るりいろ)、百塩茶(ももしおちゃ)、胡粉(ごふん)、唐紅花(からくれない)

今回は、京都オパールの秘密について、京セラ広報室の岩崎早苗さんにお話をお伺いしました。

【CONTENTS】
Page1:日本の伝統をイメージした「12 色」の京都オパール
Page2:伝統的な技術を用いた製品への展開
Page3:
工業製品など量産品への展開

ガイド松本:
京都オパールの12色のカラーバリエーションは、天然オパールを模した色なのでしょうか?それとも、天然オパールにはない人工的な色もあるのでしょうか?

岩崎さん:
京都オパールは、天然オパールと同一の石英粒子をもとに、京セラ独自の宝石合成技術によって、オパール特有の割れや欠けなどの脆さを克服し、天然オパールでは難しかった自由度の高いデザイン加工を可能にしています。また、染色技術によって、天然オパールには無い、全12 色もの多彩な色合いを実現しました。元来の天然オパールの独特の遊色効果(※向きを変えた時にオパールの色彩が変化する光学現象)に、人工的な染色(樹脂含浸)処理を加えている為、多彩なカラーバリエーションが展開可能です。

ガイド松本:
御社は、海外向けに、装飾素材としてのカラーオパールを販売なさっていますが、相違点をお教えいただけますか?

岩崎さん:
同素材は、15 年以上前より、海外向け(米国)のアクセサリー市場を中心に販売しておりましたが、このたび2008 年秋より、京都生まれの本カラーオパールを日本国内において、たくさんの方々に知っていただきたいとの思いから、「京都オパール」という愛称をつけ、アクセサリーなどに限らず、より幅広い製品向けの装飾用素材として、国内展開を開始しました。

ガイド松本:
日本の伝統をイメージした「12 色」の色彩名称はどのように選定されたのでしょうか?

岩崎さん:
同素材の色彩表現豊かな素材そして京都生まれの特長を生かし、日本の伝統色をイメージした名称を選定しました。 多彩な色合いを楽しんでいただけるよう、日本の伝統色をイメージした12色をラインアップしています。

⇒⇒まずは、伝統的な技術を用いた製品への展開について、お話をお伺いしました。
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