カラーコーディネート/カラーコーディネート関連情報

現代の装飾美術にみる色彩表現の多様性

グラフィックデザインや建築、工芸など既存の現代美術の枠にとらわれない10名のアーティストたちが参加する展覧会「装飾」。繊細かつダイナミックな現代の装飾美術における多様な色彩表現をご紹介します!

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド

東京都現代美術館では、時代と結びついたテーマによる同時代の若手アーティストを紹介する展覧会「MOTアニュアル」を1999年より開催しています。10回目となる2010年のテーマは「装飾」。身体を装飾する行為の1つであるファッションと同様に、装飾美術から色彩表現を切り離すことはできないでしょう。

装飾美術は表層に留まろうとする美術であり、「文様」「模様」と呼ばれる造形が配置されます。意匠化された事物のかたちは、心象を映す鏡としての風景であり、時代の美意識が表現されたものと言えるのかもしれません。

今回の展覧会は、グラフィックデザインや建築、工芸など、これまでの既存の現代美術の枠にとらわれない10名のアーティストたちが参加しています。1200平方メートルの空間に配置された現代の装飾美術は、繊細かつダイナミック!さまざまな作品の中から、特徴的な色彩表現の作品をご紹介します。

【CONTENTS】
Page1:光によって反転する“水の表現”
Page2:高さ6メートル幅26メートル!グラフィカルな壁画
Page3:
鮮やかな色彩が生み出す“浮遊感”

光によって反転する“水の表現”


写真をクリックすると、次のページへ進みます!
塩保朋子 《Cutting Insights》 2008年 紙 高橋コレクション Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE  撮影:木奥惠三塩保朋子 《Cutting Insights》 2008年 紙 高橋コレクション Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE  撮影:木奥惠三
2008年に五島記念文化賞美術新人賞を受賞した塩保朋子氏は、切り絵による大作 《Cutting Insights》を出品しています。模様を切り抜いた白いスクリーンに照明を当てることによって、壁面に映し出される模様は、地と図の関係が反転します。白と光を用いたシンプルな色彩表現が、ダイナミックな“水の流れ”を映し出しているようです。

⇒次は、黒田潔氏による、高さ6メートル幅26メートル!グラフィカルな壁画作品をご紹介します。
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