貯蓄/貯蓄する基本の方法

「72の法則」って本当に利用価値あり?(2ページ目)

「複利運用している元本が2倍になるのは何年後?」そんな時に使うのが「72の法則」とか。「知らなかった」「すばらしい!」と感動していたところ、「今の銀行金利なら69の方がいいよ~」という声が……。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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エクセルで計算しよう


便利な法則に脱帽しながらも頭には「?」が浮かんでいます。簡便法「69の法則」「70法則」「72の法則」の前提は、
  • 1年複利
  • 税金は考慮しない
です。このような条件に当てはまる金融商品って何があるでしょうか。 銀行の1・2年定期は単利、3年以上の定期預金は半年複利がほとんどです。しかも満期時には20%の税金が引かれてしまう……。

税金はさておき半年複利の金融商品の計算はどうすればいいのでしょう。「72の法則前編」(アナリストレポートJP)にエクセルでの計算式が紹介されていました。
<半年複利に使える計算式>
半年複利に使える計算式
アナリストレポートJP「72の法則前編」を参考に作成した


「72の法則後編」(アナリストレポートJP)には毎年一定額積み立てていく場合に使う計算式が紹介されています。
<手持ち資金・積立額・年間利率・目標額から必要年数を算出する>
手持ち資金・積立額・年間利率・目標額から必要年数を算出する
アナリストレポートJP「72の法則後編」を参考に作成した

この計算は2つの係数――終価係数と年金終価係数――を使って計算することができます。


「78の法則」のような簡便法は確かに簡単に暗算で答えが出ます。しかし、期間が長くなるほど、また金利が高くなるほど誤差は大きく、また税金は考慮されないなど、かなりアバウトな計算結果になることは心に留めておく必要があります。なお、住宅ローンや借金の返済計算などには、元本が減少していくことを考えると「72の法則」はあまり適しません。どちらかというと「係数表」を活用してキチンと計算することをおすすめします。

■ガイドのおすすめ記事
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【関連サイト】
アナリストレポート JP「72の法則前編」はこちら
アナリストレポート JP「72の法則後編」はこちら
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