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これから2年間。あなたのペイオフ対策は? 個人向け国債でペイオフ対策?

普通預金・当座預金のペイオフの解禁が2年延期になりました。2年後の対策は考えておかなければなりません。今回は今話題の個人向け国債が対策として有用かどうか検証してみます。

執筆者:天野 隆

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(1)今までの経緯

1年前はとても話題になっていたペイオフ解禁ですが、最近はあまり聞かれなくなりました。2003年4月から全面的にペイオフが解禁される予定でした。昨年この場で、2年間延期する案が2002年の秋の臨時国会に提出され、成立しそうです。とお知らせ致しました。その後、予想通り臨時国会で成立し、正式に2005年3月31日まで延期されました。

(2)現状の整理

○ここでもう一度、現状を整理してみましょう。ペイオフは昨年4月に一部解禁されました。

○定期預金の保証が元本のうち1000万円とその利息のみとなったわけです。

○そして、2年延期になったものは、普通預金と当座預金です。この2種類は2005年3月31日まで全額保証されたわけです。

○2005年4月からは新しい全額保護の預金が出来るそうです。

【質問】これから2年間は普通預金や当座預金に預けていれば大丈夫ですが、2年後のことを考えると不安です。ちまたでは「社債や株、不動産、金などに投資をすればいい。」という声も聞かれますが、どうでしょうか?

【答え】何故、ペイオフ対策をしようと考えるのでしょうか?それは今まで預けていた預金の元本が保証されなくなるからですね。だとすると、上記にあげられた商品は元本が保証されていない、という意味ではあまりお勧めできません。元本保証の商品の中で考えるべきでしょう。

ただし、リスクを負うかもしれませんが、増えるかもしれない、減るかもしれない、一つ勝負しようとする方は、投資姿勢が変化したわけで、よろしいのではないでしょうか。

一般的には従来の預貯金の範囲で、貸付相続時精算贈与で名義の分散を考え、あとは一番リスクの少ない銀行に預けている方が多いようです。
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