補助金と【グリーンリフォームローン】を活用!理想の省エネリフォーム術

暮らしの質を格段に上げるなら、ぜひやってみたいのが「省エネリフォーム」。上手なプランの立て方や、各種の補助金と【グリーンリフォームローン】によるお得な資金計画などを、リフォームコンサルタントのYuuさんに聞きました。

提供:住宅金融支援機構

お話をうかがった方

尾間 紫/Yuu

All About『リフォーム』ガイド:尾間 紫/Yuu

本名・尾間紫(おまゆかり)/住宅リフォームコンサルタント、住宅リフォームガイド、一級建築士。 現場経験が豊富で、講演・執筆・監修・取材協力も多数。過去を繕うものではなくコレカラの新しい暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱。本当に満足するリフォームのノウハウを伝えている。

省エネリフォームへの関心は光熱費の高騰から

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リフォームといえば、家の古くなった設備を新しくすることや内装をきれいにするというイメージがありますが、最近は「省エネリフォーム」への関心が高まってきています。本記事では、省エネリフォームのメリットや具体的な進め方に加えて、国の補助金や住宅金融支援機構の【グリーンリフォームローン】など、資金面の支援制度についても紹介します。

Yuuさん(※以下敬称略)「光熱費の高騰が家計を直撃するにつれ、省エネの重要さが広まった印象です。最近は省エネでどれくらい節約できるか、より快適になるかの実例をSNSやネットで目にすることが増え、そうした影響もあるようです」

国土交通省では、省エネ住宅で節約できる光熱費を試算して、寒冷地では年間10万円近く※1の削減になると発表しています。

Yuu「省エネリフォームをした家で20年間暮らすと仮定してみましょう。光熱費を年間6万円※2節約できれば、20年分で120万円になります。これは家計に悩む家庭にとって大きな数字で、リフォームを考えるきっかけになると思いますね」

※1 国土交通省 家選びの基準変わります:https://www.mlit.go.jp/shoene-jutaku/economic-benefits/energy-bills/index.html

※2 一般社団法人 住宅生産団体連合会発行「快適・安心すまい・なるほど省エネ住宅」:https://www.mlit.go.jp/common/001500203.pdf

省エネリフォームの基本とメリットを知っておく

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省エネリフォームとは、基本的にどんなことをするのでしょうか。

Yuu「省エネリフォームとは、家で消費するエネルギーを小さくするリフォームのことです。そこで重要になるのが断熱性能。例えば、窓をはじめとして壁・床・天井などの断熱性能を高める、高効率な設備を導入するのもいいですね。また太陽光発電などでエネルギーを創り、蓄電池で貯めておくなどもあります」

光熱費削減の他に、省エネリフォームをしたときのメリットや価値を教えてください。

Yuu「断熱性能が低い家は、外気温の影響を受けやすいので、夏は暑く冬は寒くなるうえ、年間を通して室内に温度差が生じます。こういった家は快適とは言えず、健康にも悪影響を及ぼすことが分かっています。ヒートショックの危険性が上がるのはもちろん、冬に室温が18℃以下だと、高血圧や脳卒中、心筋梗塞なども起こりやすくなってしまいます。

家は一番安全な場所であるべきで、省エネリフォームで断熱性能を上げれば、こうした健康リスクを減らすことができます。また、結露が減ることでカビ・ダニの発生を抑え、アレルギーの心配も軽減されます」

2025年から、新築住宅に省エネの基準が義務化されたというニュースもありました。

Yuu「今後は、省エネ性能が資産価値にも影響を及ぼす時代がやってくるでしょう。ヨーロッパでは、中古住宅の売買に省エネ性能の表示が必要なところも。日本でも今後、省エネに関する情報開示や評価の必要性が広がってくるでしょう」

省エネリフォームで、生活の質は格段にアップする

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実際に、自宅の省エネリフォームを実施した経験があるというYuuさん。リフォーム後はどんなことが変わりましたか。

Yuu「内窓をつけるなどの断熱でエアコンの効きがよくなり、使用時間も減って光熱費は大幅に下がりました。冬は室内で手がかじかむほどでしたが、生活の質が格段によくなったことを実感しています。家中が適温で気持ちよく動けるため、活動量も増えましたね。

断熱性能の高い家は、災害で万一ライフラインが途絶えても、比較的過ごしやすくなります。さらに太陽光発電があれば、停電のときも安心です。また普通に暮らしているだけで、自然と環境貢献や災害対策ができるのはとても素敵なことだと思います」

毎日が心地よく暮らせるうれしさだけでなく、災害対策や地球環境への貢献などへの意識も再確認できそうです。

省エネリフォームを考えるなら、この5つのステップ

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では、我が家に合った省エネリフォームのプランを、上手に立てるにはどうすればいいでしょうか。

Yuu「次の5つのステップで、リフォームのプランを考えていくのがおすすめです」

(1) 自宅の現状を把握する。
不具合を感じる場所を特定しましょう。足が冷えてひざ掛けが離せない、お風呂やトイレで震える、結露がひどいといった具体例を挙げていきます。特にリビングや寝室など、長い時間過ごす場所はしっかりチェックを。
(2) 自宅の築年数と断熱等級を確認する。
昭和に建てられた木造住宅と2000年代の住宅では、断熱材の厚みや密度、窓の性能の違いにより、省エネ性能に大きな差があります。断熱性能は建て方によっても異なるため、自分で見極めるのは難しく、水まわりのリフォームの際などにプロに確認してもらうとよいでしょう。
(3) 光熱費の推移を見ておく。
今はスマートフォンで、電気やガスの使用量と料金が把握できます。どれだけ光熱費がかかっているか確認しておき、リフォーム後の数字と比較してみてください。
(4) 我が家の優先順位を決める。
例えば高齢者がいればヒートショック対策を重視するなど、家族構成やライフスタイルに合わせ、リフォームする箇所を決めていきます。こうしたポイントを踏まえてリフォームを行うことで、「かなり変わった」「やってよかった」と実感する方が多いのも特徴です。
(5)補助金対象かを必ず確認し、ローンなど資金計画を立てる。
リフォームしたい場所に国の補助金が利用できるなら、必ずそれを活用する計画を立ててください。さらに、住宅金融支援機構の【グリーンリフォームローン】など、省エネリフォームに特化したローンもあるため、補助金と組み合わせて資金計画を立てておくと安心です。

省エネリフォームで特に重視すべきは「補助金」なのだそう。今年工事をするなら、どんな補助金が利用できるのか確認しましょう。あわせて、省エネリフォームに特化したローンを活用することで、初期負担を抑えながら計画的に進めることも可能です。

活用しないと損をする?省エネリフォームの補助金

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Yuu「2026年に利用できる国の補助金には、国土交通省と経済産業省、環境省の3省連携で実施する住宅省エネ2026キャンペーンがあります。4つの事業に分かれていますが、次の3つは要チェックです」

みらいエコ住宅2026事業
省エネ性の高い住宅の新築には一戸あたり最大125万円、省エネリフォームでは最大100万円の補助金が受けられます。子育て世帯や若者夫婦世帯に優遇があります。
先進的窓リノベ2026事業
家中で熱の出入りが最も多い、窓とドアに特化した補助金です。断熱性能を高める内窓の設置やガラス交換などに対して、一戸あたり最大100万円の支援があります。
給湯省エネ2026事業
家庭で消費されるエネルギーの中で割合の大きい給湯器について、高効率給湯器を設置する際に補助金が受けられる制度です。

Yuu「せっかくの補助金を使わない手はありません。特に注目は『窓リノベ』『給湯』の組み合わせです。工事期間が短く手軽で、省エネ効果をしっかり体感できるのでぜひ検討してみてください。

国は2050年にカーボンニュートラル実現を目標としており、省エネ支援は来年以降も継続されるでしょう。ですが、補助金には毎年予算の上限が決められ、今後は減額などもあり得ます。工事はやれるときにやっておくことが大切です」

補助金と【グリーンリフォームローン】の強力タッグ

省エネリフォームの資金計画で、最初に考えるのは補助金ということはわかりました。それに加えて、知っておくべきなのは省エネリフォームに特化したローンの存在です。

Yuu「住宅金融支援機構の【グリーンリフォームローン】があります。国の補助金と併用できるので、組み合わせることで資金調達がしやすく、メリットも大きくなります。

融資を受ける際の手数料は無料、無担保、保証人不要で、気軽に検討できるという点も見逃せないポイント。今後の金利上昇リスクの影響を受けず、返済額が変わらない全期間固定金利なのも安心材料です。

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Yuu「魅力的なのは、融資額の半分を省エネ以外のリフォームにも使えることです。省エネリフォームで家中を快適にして光熱費が下げられるだけでなく、水まわりの改修や内装をキレイにすることもできる、使い勝手がとてもいいローンです。

融資の限度額が、以前より最大1,000万円までに引き上げられているのも非常にいいですね。大きな工事も実施できる金額で、まさに理想の家づくりに近づくローンではないでしょうか。

もうひとつ重要なのは、リフォーム工事の質に対する不安がなくなることです。【グリーンリフォームローン】を利用する際は、検査機関が工事着工前に工事計画を確認し、工事完了後には現場検査を行います。こうしたプロセスにより、一定の品質確認が行われます」

省エネリフォームはまとめてするのが賢い方法

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省エネリフォームの基本とメリットを知った上で、5つのステップで我が家に必要なプランを決め、国の補助金で足りない分は【グリーンリフォームローン】を活用する……というのが賢いリフォームのコツですね。

Yuu「そうですね。効率よくリフォームをすることができるようになります。ただ、いきなり断熱などの工事を決意するのは、少しハードルが高いものです。厳しい暑さや寒さはつらいけれど、我慢しがちな悩みでもあるのです。

水まわりなどのリフォームをするときが、実は絶好のタイミング!ついでに一緒に省エネリフォームをすることで、効率があがり、コスパ良くリフォームをすることができますよ」

補助金と【グリーンリフォームローン】を組み合わせて資金が確保できれば、満足のいくリフォームができそうです。

Yuu「その2つを上手に活用することで、省エネ以外のリフォーム費用もカバーでき、すべての工事の資金計画が一気に立てられます。省エネリフォームで光熱費を減らして毎日健康に、そして心地よい暮らしを実現してください」