島根あなどりがたし!萩・石見空港からの島根旅、行ってみたらこんなにすごかった

「国内で、知られざる素敵な旅行スポットに行きたい」と思い立ったAll About編集部。島根に詳しい3人のガイドのアドバイスを元に出発!島根県の萩・石見(いわみ)空港を拠点に2泊3日で旅してみました。

提供:公益社団法人 島根県観光連盟

「すみません、島根舐めてました」全力の反省とともに今こそ島根旅をおすすめします!

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島根は海もこんなに綺麗!

「島根?鳥取?」この2県、ときどき区別がつかなくなる方はいませんか? All About編集部の私もその一人。

今回、島根県観光連盟から「萩・石見空港」とその周辺スポットを紹介してほしいと依頼されたものの、「えー、島根?鳥取?どっちだっけ」と戸惑うばかり。

そんな話をしながらAll Aboutガイドの皆さんから意見を募ったところ「島根は名所ぞろい!食・温泉・景観、皆の好きなものがつまっていますよ」「島根の魅力は出雲だけではないんです。実は出雲より西側の石見エリアも見どころが盛りだくさん」「噛みしめるほど旨みがにじみ出ます。言葉では言い表せないからとにかく行ってみて」といったアドバイスが。

それが本当なら、たしかに行ってみる価値がありそう……と、ガイドの指南に従って行動してみたところ、なんと噂にたがわぬ名スポットばかり。すみません、島根舐めてました。行ってみたらこんなに凄かったんです。

【今回コメントをいただいたガイドの皆さん】

雑貨ガイド  江沢香織さん
クラフト、食、旅、ライフスタイルなどを中心に、雑誌・書籍・広告等でライター、コーディネーターとして活動。近著に「増補改訂 新版 山陰旅行 クラフト+食めぐり」(マイナビ出版)

名所・旧跡ガイド 村田博之さん
日本国内どこにでも出歩く名所・旧跡ガイド。各地に点在する名所・旧跡と絵になる風景を求めて日本国内を隅々まで訪ね歩く。

温泉ガイド 植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト。国内外2500以上の温泉を巡り1000泊以上宿泊。美肌になる温泉を探すのが得意。テレビやラジオにも多数出演し活躍中。

【1日目】萩・石見空港から出発……その前に要チェックなものとは!?

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空港はちみつ 左からスティックタイプ 820円、120g 1,300円、280g 2,800円(金額は税込、以下同様)

というわけで、羽田空港から午前便で萩・石見空港へ。約1時間40分で到着するので、到着日から丸一日島根を満喫できます。

ここで最初にチェックしておきたいのが空港内のエアポートショップで販売されている「空港はちみつ」。なんと萩・石見空港の滑走路脇で、空港スタッフの方が「萩・石見空港ミツバチプロジェクト」のメンバーと一緒に養蜂しているのだそう。

「実際に養蜂箱を見にいきましたが、飛行機がよく眺められる野原のようなところでした。はちみつのコンテスト『第三回ハニー・オブ・ザ・イヤー』にて、最優秀賞、来場者特別賞をダブル受賞したことがあり、蜂蜜好き、甘いもの好きの間では話題になった蜂蜜です。マイルドで繊細で爽やかな味わいの蜂蜜です」(江沢さん)

空港はちみつを使用したラスク・タルトやラングドシャなどのスイーツも販売されているので、こちらもお見逃しなく。また、今なら空港はちみつから作られたお酒「空港ミード」(375ml 2,640円)や蜜蝋を使用した希少なキャンドル「空港キャンドル」(90g  1,800円)も個数限定で販売中!

■エアポートショップ萩・石見
島根県益田市内田町イ597
http://hagiiwami.jp/
※営業時間は運航状況により変わります。
※「空港はちみつ」2021年分は完売、2022年は7月以降の発売開始を予定しています。

空港からはレンタカーを使って移動です。

現在、萩・石見空港から2名以上の利用なら2日間3,000円でレンタカーを利用できるキャンペーンが開催中。さらに3月末までの期間限定で2,000円と、よりお得になっています

しかもレンタカーキャンペーン利用者には、現地をお得に楽しめるクーポンブック「萩・石見ぶらり手形」と、ご当地グルメが1,000円OFFになる「石見の神楽めしクーポン」を1人1セットプレゼント中。このキャンペーンを使わない手はありませんね!

⇒詳細はこちらをチェック「萩・石見空港(羽田線)往復利用者特典!レンタカー割引キャンペーン!」

※ 2022年3月31日返却分まで、2名以上の場合は1台2,000円、1名利用の場合は1台4,000円(2021年12月25日〜2022年1月5日貸出分を除く)。
萩・石見空港(羽田線)を往復利用(利用者全員の搭乗券が確認できること)、 萩・石見空港到着から出発までの間、益田市内にある各社営業所等でレンタカーを借り、同営業所等へレンタカーを返却、 島根県内の宿泊施設を1泊以上利用(領収書等で確認できること)などの条件があります。詳細は上記キャンペーンサイトをご確認ください。

「山陰の小京都」津和野エリアを散策♪

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ふもとから境内へ続く千本鳥居が壮観!

山間の道を抜けて、城下町としての歴史と文化が残る「山陰の小京都」こと津和野に到着!

心落ち着く津和野の街並みを抜け、まずは朱塗りの千本鳥居が美しい「太皷谷稲成(たいこだにいなり)神社」へ参拝。

「千本鳥居の石段を上がった先にある朱塗りの社殿が美しい神社。高台にあるため、境内からは津和野の街を見下ろせます」(村田さん)と聞いていた通り、鳥居がトンネルのように続く参道を歩きながら登るのがおすすめ。

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津和野の町並み。休日にはSLも見えるのだそう。

境内から一望できる津和野の町並みも壮観!

今まで全国各地いろいろな「小京都」を見てきましたが、津和野は噂にたがわぬ、まさに小京都。美しい赤色が特徴的な石州瓦と白壁の歴史的な町並みや掘割に泳ぐ鯉を眺めながら散策するのも楽しいです。

■太皷谷稲成神社
島根県鹿足郡津和野町後田409
※参拝自由

かわいらしいお菓子を発見!お土産にいかが?

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笑小巻 5個入り780円

津和野を散策していたところ、発見したのがこちら! おみやげにぴったりのかわいいお菓子、その名も「笑小巻」。香ばしいキツネ色に焼かれた薄い生地でこしあんを包んだ、津和野に江戸時代から伝わるという銘菓「源氏巻」をかわいくアレンジしたもので、ガイドの江沢さんもおすすめする一品です。

「三松堂という津和野の和菓子屋さんが作る郷土菓子。津和野にはもともと『源氏巻』という昔ながらの銘菓があり、それに顔の焼印をつけて、なんともほのぼの可愛いお菓子にしています」(江沢さん)

ちなみに、同店の「こいの里」という羊羹のようなお菓子もおすすめ。お土産としてAll Aboutの社内で配ったところ「何これ、めっちゃおいしい!」「もっと食べたい!」と大評判でした。

■和菓子処 三松堂 津和野本店
島根県鹿足郡津和野町森村ハ19-5
営業時間 8:00~18:30
定休日 なし

■三松堂 菓心庵(笑小巻の販売はこちら)
島根県鹿足郡津和野町後田本町197
営業時間 10:30〜17:00
定休日 木曜
https://sanshodo.net/

大正時代の木造病院をリノベーションしたカフェが素敵!

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文化財に指定された旧畑迫病院の建物を活用した「糧」

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休日には写真の「津和野野菜の一皿盛りビュッフェ」(800円)や「気まぐれスパイスカレー」(900円)、平日なら日替わりの「自家菜園ランチ」(1,100円)


津和野エリアでランチやカフェタイムに立ち寄りたいのが、旧畑迫病院をリノベーションし、"医食同源”をテーマとしたカフェ「糧(かて)」

「建物がとにかくとても素敵。病院施設も残していて、昔の病室や実験器具などが展示されており、見学ができます。とてもユニークでセンスが良いです」(江沢さん)と、ガイドもおすすめ。

ただのレストラン・カフェではなく、「食」に焦点をあてた活動を通し、季節ごとの地域の食と暮らしの知恵・技術を継承する場をつくっているそう。調味料やセレクトされた本の販売、さらにイベントやワークショップなども開催されているそうです。

■糧
島根県鹿足郡津和野町邑輝829-1
営業時間 レストラン11:00~14:00(LO13:30)、カフェ11:00~16:00、本屋・物販10:00~17:00
定休日 月曜~水曜、木金は14:00まで営業
http://72recipes.jp

必見!山陰のモンサンミシェル「衣毘須(えびす)神社」をはじめとした日本海側の絶景

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津和野を堪能したら、夕暮れの日本海をじっくり堪能できる絶景スポットへ行ってみましょう!

まずは潮の満ち引きにより姿を変え、海の状態によっては参道が消えて渡れなくなることもあるという「衣毘須神社」へ。

「砂浜の先にある小さな島にある神社。満潮になると島に渡る道がなくなることから、有名な世界遺産にあやかって『山陰のモンサンミシェル』と呼ばれる穴場スポットです」(村田さん)

現地には、日本絵画の巨匠・東山魁夷が宮内庁から依頼を受けて皇居内に飾るために描いた障壁画のモデルにしたという案内も。そんな解説にも納得の風景でした。

■宮ヶ島 衣毘須神社
島根県益田市小浜町
※参拝自由

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続いては「道の駅ゆうひパーク三隅」へ。

「日本海とカーブした砂浜が美しい絶景スポット。夕暮れ時の風景は圧巻です。JR山陰本線が手前を走っているため、タイミングがあえば走っている列車も一緒に見られます」(村田さん)と聞いていた通り、道の駅の裏庭から見える日本海は絶景そのもの。鉄道ファンにも絶好のカメラポイントとして知られています。

■道の駅ゆうひパーク三隅
住所 島根県浜田市三隅町折居220-1
営業時間 8:30~17:30(年中無休) ※5月~9月は8:30~18:30 
定休日 なし

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石見畳ヶ浦

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石見神楽(三宮神社)


他にも、周辺にはこんなおすすめスポットが。日程やお好みに合わせて、ルートに組み込んでみてはいかがでしょう。

■石見畳ヶ浦

国の天然記念物にも指定されている景勝地。「島根のウユニ塩湖」と呼ばれる絶景は、あまりにもフォトジェニック!不思議な形の岩や化石などに触れて実感できる天然の博物館です。

■石見神楽(三宮神社)

週末に訪れるのであれば見ておきたいのが、石見地方に古くから伝わる伝統芸能「石見神楽」。石見エリアでは各所で定期公演が開催されており、三宮(さんくう)神社では毎週土曜の夜に迫力ある公演を観ることができます(要予約、1000円)。

■石見畳ヶ浦 
島根県浜田市国分町2210‐1

■三宮神社(大祭天石門彦神社)
島根県浜田市相生町1571

【2日目スタート】朝から温泉を堪能!有福温泉・御前湯へ

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レトロな建物の「御前湯」、中には趣のある番台が

さて、2日目は温泉からスタートしてみましょう。島根県は肌がよろこぶ気象条件を備える全国でもトップクラスの「美肌県」で、美肌にまつわる温泉も多いとご存知でしたか?

今回はその中から、山陰の伊香保とも呼ばれる「有福温泉」をセレクト。共同浴場の中でも1番人気の「御前湯」に行ってみました。

大正浪漫を感じる建物の中に入り木製の番台を抜けると、そこにはモダンなタイル張りの浴場が。中央の丸い石からこんこんと天然の温泉水が湧き出ています。約45度のお湯は源泉100%のかけ流しで、つるつるとした肌触り。温泉につかった後は、気分もすっきりです!

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無色透明な単純アルカリ泉の有福温泉は「美人の湯」として有名

石見エリアには注目の温泉が他にもたくさん。温泉ガイドの植竹さんに、萩・石見空港からの「美肌温泉トリップ」を紹介していただきましょう。

「まずは空港から車で約1時間、ぜひ訪れてみてほしいオススメの美肌温泉が"美又温泉"。レトロな雰囲気が魅力的な“温泉津(ゆのつ)温泉”でも島根の温泉の実力を感じられます。

少し肌寒くなったからだを温めたいなら"かきのき温泉はとのゆ"もオススメ。みかん色の温泉でミネラル(鉄分)補強でき、ポカポカ保温保湿。しっとり潤いをチャージできます。

島根には海に近い温泉もあるということでオススメしたいのが"荒磯温泉"。石見エリアから出雲へ向かうときオススメしたいのが"はたご小田温泉"

また三瓶山周辺も温泉が豊富で立ち寄りたいスポット。三瓶温泉はどこもオススメしたいところですが"さんべ温泉そばカフェ湯元"ならそばと温泉をセットで楽しめます。

その他、島根で湯治文化を体験するのなら"頓原天然炭酸温泉ラムネ銀泉""小屋原温泉""千原温泉"へ。日々の疲れをぬる湯の炭酸泉で、じわじわ癒すのもオススメ。全国的に見ても他の県ではなかなか体験できない天然炭酸泉ならではの泡付きシュワシュワ感、からだスッキリ感がハンパない温泉なのが魅力的です」

温泉好きなら、1日かけていろんな温泉をめぐってみてもよさそうですね。

■有福温泉 御前湯
島根県江津市有福温泉町710
料金 大人(中学生以上)400円、小人(小学生)200円、家族風呂(60分)1200円
営業時間 7:00~21:00(最終受付20:30)
定休日 火曜(祝日の場合は営業)

魚市場で大人気「のどぐろ炙り丼」に舌鼓!

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のどぐろ炙り丼(1,850円)が大人気。ほかにも特上海鮮丼(1,950円)などいろいろなメニューが

温泉を堪能した後は、「はまだお魚市場(山陰浜田港公設市場)」の人気店「めし処 ぐっさん」へ。

「海沿いの魚市場の中に店があり、魚料理がとにかく新鮮でおいしい。日本海で獲れるのどぐろの炙り丼は今まで食べたのどぐろ料理の中でも別格のおいしさでした。海鮮ユッケ丼もおすすめ。漁師さんも食べに来るらしく、地元に愛されているお店です」(江沢さん)と聞いていた通り、「のどぐろ炙り丼」が絶品!

あまりの美味しさに、文字通り「秒で完食」。無限に食べられそうな気さえしてきます。これはちょっと足を延ばしてでも食べに行く価値あり。ちなみに、1階の仲買棟には、浜田漁港で水揚げされたマトウダイ(バトウ)やウチワエビなど、島根ならではの旬の魚介もたくさん並んでいました。

■めし処 ぐっさん
島根県浜田市原井町3050-46 はまだお魚市場2階 フードコート内
営業時間 10:00~15:00
定休日 火曜・水曜

カフェ&ベーカリーの人気店「蔵庭」に立ち寄り

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「紬麦(tsumugi)」のパンと広大な庭園

2日目のランチ&カフェタイムに立ち寄りたいのが、古民家をリノベした「蔵庭」。

大きな蔵と広い庭を備えた古民家の中に、カフェ・ベジタブルキッチン「蔵庭(kuraniwa)」とベーカリーショップ「紬麦(tsumugi)」が融合した人気店です。

「壁や灯りに石州和紙を利用していたり、建物にあった古い家具をリメイクしていたり、土地のものを活用されています。地元の人や学生などに声をかけ、みんなで一緒に作り上げた、というのも素敵な試みです」(江沢さん)

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古民家を改修して2015年にオープン

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「蔵庭」ランチプレートの一例、内容は季節によって変わります。


国産の小麦を使い素材にこだわって丹念に焼き上げられた紬麦のパンは大人気。この日もひっきりなしに多くの人が買いに訪れていて、午前中から売り切れているパンもありました。

カフェ・蔵庭のメニューは野菜中心のオーガニックな料理。ランチメニューがお休みの日でも、ドリンクだけ提供して紬麦のパンを店内だけで食べることもできるのだそう。

■蔵庭(kuraniwa)
島根県江津市松川町下河戸1-1
営業時間 11:00~17:00
定休日 月曜~水曜 ※冬季休業あり
※木曜はドリンクのみ営業(紬麦パンのイートイン可)
https://kuraniwa.jp

■紬麦(tsumugi)
営業時間 10:00~17:00
定休日 火曜、水曜、第一・第三月曜
https://www.bakery-tsumugi.jp/

史跡好きの皆さん、お待たせしました。世界遺産「石見銀山」へ!

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江戸時代の面影を残す石見銀山の町並み

2007年に世界遺産に登録された「石見銀山」は皆さんもご存じですよね。でも、何県にあるのか知らなかった……という人もいるのでは? そう、この石見銀山も島根県にあるんです。

「戦国時代から江戸時代にかけて日本を代表する銀鉱山として世界中に名前を知られた場所。銀山の坑道や銀山で繁栄した当時の面影を残す素敵な町並みが現在も残っています」(村田さん)

目的地である銀山の坑道跡「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」まで直接車で向かうことはできないので、今回は少し離れた駐車場から「ぎんざんカート(石見銀山グリーンスローモビリティ)」を利用して移動します。

江戸時代の面影が残る町並みや、自然を眺めながら、ゆっくりと龍源寺間歩へ向かうと、ここに住む人たちが、石見銀山を取り巻く自然と共存・調和しながら暮らし、この風景を守ってきたことがよくわかります。

※ 環境省による”IoT技術等を活用したグリーンスローモビリティの効果的導入実証事業”の一環として実験運行中(※2021年12月31日で実証運行終了)。片道500円、往復900円。この他、レンタサイクルや、もちろん徒歩での移動もおすすめです。

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壁面にノミの痕が残る龍源寺間歩の中

到着しました、こちらが「龍源寺間歩」

間歩とは銀鉱石を採掘するための坑道のこと。石見銀山には大小多くの間歩がありますが、その中で常時公開されているのが龍源寺間歩。

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山の中にぽっかりと開いた龍源寺間歩の入り口

一歩入ると、ひんやりとした空気の中、ノミの痕や排水のために垂直に100mも掘られた竪坑が残されていて、往時の様子を思い浮かべながら実際に歩くことができ、気分はもう江戸時代の山師。

石見銀山を楽しむためには、事前に「石見銀山世界遺産センター」で、銀山発見から今に至るまでの歴史や、鉱山の暮らしなど、石見銀山に関する様々な情報を入手してから行くのがおすすめ!

■石見銀山 龍源寺間歩
島根県大田市大森町二183
料金 大人410円、小・中学生210円、幼児無料
営業時間 <3/1~11/30> 9:00~17:00、<12/1~2/28> 9:00~16:00
定休日 1月1日
https://www.city.ohda.lg.jp/update_info/3672

全力でおすすめしたい!さんべ縄文の森ミュージアム

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縄文時代の杉の巨木がそのまま残る奇跡的な光景

知られざる必見のスポットがこちら、「さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)」

ここは、約4000年前(縄文時代後期)に火山の噴火による土石流や火砕流で埋もれた杉の巨木が、当時の姿を保ったまま発見され、そのまま地下に保存・展示されている施設。中でも、奇跡的に長い幹を残し直立したまま発見された巨木の雄姿は圧巻の一言! 世界的にも珍しく、国の天然記念物にも指定されています。

「三瓶山の爆発による土石流で埋もれた埋没林の見学施設。背の高い縄文時代の巨木が、そのままの状態で見られる世界的にも稀有な場所」(村田さん)と聞いて行ってみたものの、外(地上)には目立つ施設がほとんどなく、「あれ、場所を間違えたかな?」と思ってしまったほど。

ところが……地下展示室への入り口に踏み込んだ途端、眼下に広がる巨木の圧倒的な存在感にびっくり。さらに下まで降りて、そびえる巨木を見上げれば、その威容にまた驚愕! 訪れた人の多くがまた来たくなる、それどころか、誰かを連れて「ほら、すごいだろ!」と再訪することも多いという圧倒的な力が、そこにはありました。

……ところでよく見てください、上の写真、人間が写っていることに気が付きましたか? もうちょっと寄ってみましょうか。

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人物と比べるとその威容がよくわかりますね。

ほら、見てください、このサイズ感!

巨木の横にいるのは島根県立三瓶自然館の中村唯史さん。埋没林の成り立ちについての解説が面白すぎて「まるでブラタモリ……」と思いながら聞き入ってしまいました。

原始の森が持つ桁違いの巨大さと、それを一瞬で地中に閉じこめた圧倒的な自然の力を全身で感じられる「さんべ縄文の森ミュージアム」。行くのはちょっと大変ですが、何度でも行きたくなる、太古のロマンあふれるスポットです。

■さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)
島根県大田市三瓶町多根ロ58-2
営業時間 9:00~17:00(最終入園16:30)
定休日 毎週火曜(祝日の場合は翌平日休園)、12月28日~1月1日、12月および3月の第1月曜から金曜までの5日間 ※ほかメンテナンス休館など臨時休園あり
https://www.nature-sanbe.jp/azukihara/

島根の「肉」を食べ尽くして帰りたい!

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ここまでの2日間、萩・石見空港を起点に島根を堪能してきましたが、最後にあらためて味わっておきたいのが「食」!

「せっかくなら、がっつり島根産の肉を食べてから帰りたいな」と思い選んだのが、「MASCOS BAR & DINING」。萩・石見空港にも近い益田駅前のホテル「MASCOS HOTEL」の1階に併設されたオープンスタイルのダイニングで、地元で採れた新鮮な食材を使った料理を提供しています。

まずは地元島根・益田市産の「猪肉ステーキ」をセレクト。山陰の野山をかけめぐった猪肉は、処理がしっかりされているのか脂がのっているのにクセやくさみもなく、あまりの美味しさにペロリとたいらげてしまいました。

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さらに、今回の旅で一緒に島根を回ったカメラマンと二人で「うまい!」「うまい!」とあっという間にお皿を空にしてしまった食事の数々がこちら。

・益田産イチゴと生モッツアレラ
・島根「ケンボローポーク」肩ロースの鉄板焼き
・益田産 最高のサバフライ
・ピザ「クワトロフォルマッジ」

なかでも、見て下さい、クワトロフォルマッジには、冒頭でご紹介した「空港はちみつ」をはじめとする石見のはちみつを、とろ~りとかけていただきます。

萩・石見空港の空港はちみつにはじまり、空港はちみつを食べて終わるこの旅。空港との縁を深く感じながら、夜は更けていきました。

■MASCOS BAR & DINING
島根県益田市駅前町 30-20 MASCOS HOTEL 1F
営業時間 昼/11:30~16:00(ランチLO14:00、カフェLO15:30)、夜/火曜~金曜18:00~22:00、土曜17:00~22:00、日曜 17:00~21:00(LOはフード閉店の1時間前、ドリンク閉店の30分前)
定休日月曜(連休時は変更あり)
https://mascoshotel.com/bar-dining/

海鮮会席と絶景の温泉を堪能するならこちら

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海鮮会席の一例

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波音をBGMに入る露天風呂は贅沢


絶景の温泉と海鮮会席を堪能したいという人にはこちらがおすすめ、「荒磯温泉 荒磯館」

仲買人をつとめる料理長自らが毎日魚市場に仕入れにおもむき、新鮮な旬の食材を仕入れているそうで、魚介のみならず野菜や米などすべて地元産にこだわった海鮮会席が味わえます。

「まるで日本海がお風呂になっているかのような絶景風呂!身も心も癒されること間違いなしです」(植竹さん)と評される温泉もおすすめ!

■荒磯温泉 荒磯館
島根県益田市西平原町1019-1
料金 おまかせ海鮮会席プラン14,300円~ ほか各種宿泊プランあり
※日帰り入浴は当面休業
http://araisokan.com/

最後にもうひとつ、見えたらラッキー「山陰ブルー」の日本海!

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萩・石見空港から約5分、「三里ヶ浜」から見た山陰ブルー

今回の旅ではレンタカーを使い縦横無尽に山陰・島根を駆け回りましたが、天気が良ければ、移動中にぜひ見ておきたいのが「山陰ブルー」と呼ばれる山陰地方ならではの美しい日本海の色!

こちらは空港から車で約5分の「三里ヶ浜」で見えた絶景。天気が良い午前中なら、この「山陰ブルー」に出会うチャンスが、日本海沿いのあらゆる場所にあるんです。ぜひ、見てみてください。

2泊3日の島根旅に全方位で大満足!島根あなどりがたし、また行きます!

津和野、石見銀山や縄文の森といった名所旧跡から、美肌県にふさわしい温泉、古民家リノベのカフェ、海・山のグルメなどなど、贅沢にめぐり尽くし、2泊3日とは思えないほど濃密かつ大満足となった、この島根旅。All Aboutガイドの皆さんにアドバイスをもらったとおり、あなどれない不思議な魅力だらけの島根体験でした。

最後に、ガイドの皆さんにも今回の旅の記録を見ていただきました。

「石見地方は出雲エリアとはまた一味違うディープな奥深さがあるので、ツウな旅としてまだまだ掘り出しがいがあると思います」(江沢さん)

「島根県西部には、一度訪れるとなぜか再び行きたくなる魅力あふれるスポットがたくさんあることがよくわかる旅ですね。私自身も何度か訪れていますが、また行きたくなってしまいました」(村田さん)

「最近は若い世代にも、このエリアに行ってみると沼のようにハマっていくという人がじわじわ増えています。温泉も素晴らしくて、美肌効果がしっかりと期待できるホンモノ湯にひたすら感動します」(植竹さん)

皆さんも、ぜひ一度、萩・石見空港からの島根旅を体験してみませんか?本当におすすめです!

⇒萩・石見空港キャンペーン | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト

※各施設の営業時間や定休日は、新型コロナウイルス感染症の影響等で変更となる場合もあります。詳細はそれぞれの施設にご確認ください。