夏だけじゃない!この冬は、冬野菜を使った「温活カレー」が大ブレイクの兆し

健康を意識した生活への関心が高まっている昨今、特にこの冬は「温活」が重視されているようです。そんな中、冬ならではの「温活カレー」に注目が集まっていると「カレー総合研究所」が発表し、話題を呼んでいます。

提供:ハウス食品株式会社

94.3%が「カレーを食べることでカラダが温まると思う」と回答

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新型コロナウイルス感染症の拡大によって人々の生活様式が大きく変わり、家で過ごす時間も増加した昨今。その中で体調の維持・管理や健康を意識した食生活への関心が高まったという人も多いのでは?

体調管理には体温の維持が大きく関係するとされていますが、特に寒い冬の時期は、体温を適正な水準に保つ「温活」が重要です。「温活」は、入浴、運動や生活習慣の改善で体温を上げるものですが、身近なところでは食事でも「温活」ができることが知られています。

そんな中、「カレー総合研究所(以下、カレー総研)」が冬野菜を使った「温活カレー」にブレイクの兆しがあると発表し、注目を集めています。

カレー総研の発表資料(ハウス食品グループより調査データ※1提供)によると、この冬、注目されている体調管理の方法としては、「手洗いうがい」(78.6%)に続き、「カラダを温める(温活)」(65.8%)が2位と、温活への関心度が高いことが判明。「温活」でイメージするものとしては、「入浴」(87.6%)、「運動・ストレッチ」(64.8%)に続き「食事」(56.3%)が3位にランクインしています。

さらに「カレーを食べることでカラダが温まると思うか」を尋ねたところ、なんと94.3%が「温まると思う」「やや温まると思う」と回答。ほぼ全員が「カレーを食べることで温活ができる」と考えていることがわかったそうです。

※1 【調査設計】
調査対象者:ハウス食品グループ本社会員サイト「カモンハウス」の登録者
実施時期:2020年12月
調査方法:インターネット調査
有効回答数:8,579名(全国10~90代男女、性別:男性2,039名、女性6,500名、不明40名)

「カレーを食べると冷えを改善する可能性がある」という研究成果も

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「温活」に役立つと考えている人が多いことがわかったカレーですが、実際に約30種類のスパイスを含むカレーを食べると体温が上がり、冷えを改善する可能性がある、という研究も報告されています。

それは、「冷え」をテーマに開催された「第5回カレー再発見フォーラム」※2で発表された研究成果。カレー摂取による「冷え」の改善効果を検証するため、約30種類のスパイスを含むカレーを食べたグループと、スパイスをすべて除いた疑似カレーを食べたグループを比較したところ、腹部や大腿部の温度や血圧、脈拍数などには差が見られなかったものの、カレーを摂取したグループでは手指や足指で2℃~3℃もの明らかな体温上昇が確認されたそうです(手指や足指など末梢の表面温度が2℃~3℃上がると、「冷え」による不快な症状は大幅に改善するとされています)。

この研究では、カレーにブレンドされた多様なスパイスの相乗効果によって、末梢の表面温度が上昇し、冷えの症状を改善するのではないかと推察しています。

カレー総研の発表資料によると、上記研究成果を提示したうえで、2021年の1~2月の冬の時期に温活を目的としてカレーを食べてみたいと思うかと聞いたところ、97.9%の人が「とても食べてみたい」「食べてみたい」と回答。冷え改善にカレーが効果を発揮する可能性があることが、カレーを食べる動機づけになることがうかがえます。

※2 2001年開催「第5回カレー再発見フォーラム『カレーによる冷え症改善の可能性』」講師:財務省印刷局東京病院 内科、東洋医学センター医長 吉田章氏
https://housefoods.jp/data/curryhouse/know/health/pdf/5th_nl.pdf

食と健康アドバイザーの南恵子さんも、冬の「温活カレー」をオススメ

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All About「食と健康」ガイド
南恵子さん

食と健康アドバイザーとして、健康と社会に配慮した食生活の提案、レシピ提供、講演などを中心に活動。

カレーは、スパイシーな風味で食欲を掻き立てるので南国や夏のイメージが強いかもしれません。でも、実は冬にもおすすめです。カレーを食べると、ほっこり温まると経験的に感じておられる方も多いでしょう。科学的にも、生薬としても使われる様々なスパイスをブレンドして作られるカレーを食べると体が温まるという報告があります。

カレーのよさは、どんな素材も美味しく包み込んでくれることです。忙しくていくつものおかずを作れないときでも、カレーなら一品の中に、肉、魚介、野菜など、多様な食品を使い、様々な栄養成分を摂りやすいですね。

たんぱく質豊富な肉や魚介類、大豆製品を摂ることも温活のポイント。さらにおススメしたいのは季節の野菜を入れること。個性のある野菜をたっぷり使うことで、味や食感も豊かになります。

特に冬は、大根、カブ、蓮根、こぼう、人参などの根野菜が多く、根野菜は寒くなるほど糖を蓄えて美味しくなります。トロトロに軟らかく煮たり、また歯ごたえを残してコリコリ、シャキシャキとした食感をうまく活用するのもおいしく食べるポイントです。実は、「よく噛む」ということも、食後体温の上昇※3に役立つと言われています。

ご家庭でお料理を作る機会も増えている今、個性豊かな冬カレーを楽しみながら、温活に役立ててみてはいかがでしょうか。

※3 食事誘発性熱産生のこと(参考:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html)

寒い冬にぴったり!「温活カレー」レシピをご紹介

カレー総研の発表資料では、カラダを温めるとされる根菜類など、冬野菜をふんだんに使用した冬におすすめの「温活カレー」のレシピもいくつか紹介しています。その中から、里いもやごぼうを使った「根菜の冬野菜カレー」と「大根と白菜の厚揚げカレー」の二つを、南さんのおすすめコメントとあわせてご紹介しましょう。

【根菜の冬野菜カレー】

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根菜の冬野菜カレー

根菜をしっかりと加熱し、一度にたくさん食べることができるカレーは、根菜の栄養を摂るのにぴったりのメニュー。里芋はさっと下ゆでして、ぬめりを取ると味がしみ込みやすいです。油で軽く炒めてから煮込むことで、香りもよく仕上がります。

■材料(約6皿分)

カレールウ……6皿分
鶏肉(もも)……250 g
玉ねぎ……中1/2個(100 g)
にんじん……中1/2本(100 g)
里いも……3個(150 g)
ごぼう……1/2本(100 g)
サラダ油……大さじ1
水(カレールウにより加減してください)……850ml

■作り方
(1)鶏肉、玉ねぎ、にんじん、里いもは一口大に切り、里いもはさっと下ゆでをする。ごぼうは斜め2mm幅に切る。
(2)厚手の鍋にサラダ油を熱し、(1)の具材を入れ、よく炒める。
(3)水を入れ、沸騰したらあくを取り、具材が柔らかくなるまで、弱火~中火で約15分煮込む。
(4)いったん火を止め、ルウを割り入れて溶かし、再び弱火で時々かき混ぜながらとろみがつくまで約10分煮込む。

南さん「根菜は、寒さで凍らないように糖を溜めるので、煮込むと甘みが出ておいしくなります。また夏野菜と比べて水分が少なく、血流を促すビタミンEやミネラル、抵抗力を高めるビタミンCなども含むので、温活にも役立ちます。」

【大根と白菜の厚揚げカレー】

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大根と白菜の厚揚げカレー

とろみのあるカレーは野菜によくからみ、カレーの程よい辛さも野菜の甘みを引き立てます。しょうがをプラスした、とろっと温かいカレーを食べて、体もあったか!

■材料(約4皿分)
カレールウ……4皿分
厚揚げ……1枚(225 g)
大根……300 g
白菜……300 g
おろししょうが(チューブ入り可)……小さじ1/2
サラダ油……大さじ1
水(カレールウにより加減して下さい)……650ml

■作り方
(1)厚揚げは縦半分に切ってから1cmの厚さに切る。大根は一口大に切る。白菜はざく切りにする。
(2)厚手の鍋にサラダ油を熱し、(1)の厚揚げ、大根を入れ、大根に焼き色がつき、すき通ってくるまで焼く。白菜の芯を加えてさらによく炒める。
(3)水、しょうがを加え、沸騰したらあくを取り、具材が柔らかくなるまで、弱火~中火で約15分煮込み、(1)の白菜の葉を加えてさらに5分煮込む。
(4)いったん火を止め、ルウを割り入れて溶かし、再び弱火で時々かき混ぜながらとろみがつくまで約10分煮込む。

南さん「糖質が多く繊維が柔らかい大根やカブ、白菜は、煮込むとトロトロに柔らかくなり、消化も良くなります。寒さで体が冷えて消化器官の働きも鈍くなりやすい冬にはおすすめです。」

カレー総研では、この他にも寒い冬にぴったりの温活カレーレシピや、冬のカレーについての調査データなどを公開中! こちらからチェックしてみてください。

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