防災週間に学ぶ。災害時にあなたの身を守る「スマホ/ケータイの通信品質」の重要性
多くの人にとって、日々の生活に欠かせないケータイやスマートフォン。災害時には自身を守り、身近な人の安否確認を行うためのツールとなるため、いざという時でも「つながる」ことが大切です。8月30日~9月5日は防災週間。この機会に、「スマホ/ケータイの通信品質」について考えてみませんか?
提供:KDDI株式会社
情報収集、家族の安否確認…。災害時にスマホ/ケータイでできること

写真提供:TIME&SPACE by KDDI
平穏な日常を突然揺るがす災害。「今、何が起こっているのか」「家族は無事なのか」といった情報を得るためには、SNSはもちろん、携帯電話各社のサービスやアプリを活用することが不可欠です。
そのひとつが、「緊急速報メール」。気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報、国や地方公共団体が配信する災害・避難情報などを、特定エリアの電話に一斉に知らせるサービスです。さらにKDDIでは、あらかじめ登録した自治体から緊急速報メール「災害・避難情報」が配信された際に、SMSで知らせる「登録エリア災害・避難情報メール」も提供。離れて暮らす家族や友人の地域を登録しておけば、安否確認や避難の呼びかけを行うことができます。
また、安否情報の登録や確認などが行える「災害用伝言板」、大きな災害が発生して電話がつながりにくくなった際、音声をメッセージとして届ける「災害用音声お届けサービス」も知っておきたいもの。いずれも利用方法は携帯電話会社や端末によって異なるため、今のうちから確認しておきましょう。auユーザーなら、「災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」「災害関連情報」をひとつにまとめた「au災害対策アプリ」も便利です。
ただし、こうしたサービスも「つながる」ことが大前提。大規模な災害ともなれば、電話回線の制限は被災地域だけでなく広範囲におよびます。さらに基地局が被害を受けた場合、数日、あるいは数週間、連絡を取れなくなることも。実際に、東日本大震災発生時は、長期間にわたって携帯電話や固定電話回線が不通となりました。こうしたことから、各携帯電話会社とも通信品質向上を目指し、さまざまな取り組みを行っています。
「つながらない」を防ぐために。KDDIによる災害時の備えとは

写真提供:TIME&SPACE by KDDI
では、災害時の通信品質を向上するにあたり、携帯電話会社が行う取り組みとは? ここでは、KDDIが災害時に稼働させている基地局についてご紹介しましょう。
1つめは「車載型無線基地局」。アンテナや発電機など、通信に必要な機器を搭載し、臨時で基地局を開設できるクルマです。災害で無線基地局や光ファイバーなどの地上通信回線が損傷した際、被災地域に出動します。お祭りや音楽フェスなどの野外イベントにも利用されるため、目にしたことがある人も多いことでしょう。

写真提供:TIME&SPACE by KDDI
2つめにご紹介するのが、「船舶型基地局」です。こちらは、海上から復旧を行うべく開発された基地局。陸上の被災状況に影響されないので、さらなる早期復旧を図ります。東日本大震災で地震や津波で道路が利用できず、陸路から通信エリア復旧に時間が掛かったことを教訓としています。
3つめの「無人航空機型基地局(ドローン基地局)」は、ドローンに小型の携帯電話基地局を搭載。陸上や海上からの携帯電話サービスの提供が難しいとき、上空からの提供を実現すべく開発されたもので、現在、実証実験が重ねられています。災害時の一時的な携帯電話サービスの構築に加え、被災地の様子を上空から撮影しリアルタイムで被災地外のエリアに映像配信する機能も備えています。
陸海空、さまざまな場所での基地局開設に注力しているKDDI。災害時の「つながらない」問題を防ぐため、最新技術を使った取り組みが今も進んでいます。
いつでも快適! 日常の通信品質を維持するための取り組み

写真提供:TIME&SPACE by KDDI
KDDIでは、上記のような万が一の災害時だけでなく、日常からスマホの通信品質を維持するための取り組みも行っています。
そのひとつが、24時間365日体制の運用監視。都内某所にあるモバイルオペレーションセンターでは、全国数十万か所の基地局が正常に稼働しているか、常に監視制御を行っています。もし故障が発生した場合も、迅速確実な復旧対応を実施してくれるので安心。
また、自宅や勤務先などの電波状況が悪い場合に助かるのが、「電波サポート24」です。要望に応じて、電波改善のスペシャリストが訪問。実際に調査を行い、電波改善機器の設置(工事なし・無料)など、その場所に合わせた電波改善を提案してくれます。
さらに、最近話題となったのが、TwitterのKDDI公式アカウント「auサポート」によるアクティブサポート。Twitterユーザーの「つながらない」というつぶやきにリプライし、時には現地調査まで行うなどの具体的な対応にも称賛の声が集まっています。
災害時には身を守るために、日常では快適に使うために。通信品質のさらなる向上を目指し、KDDIはこれからもさまざまなサポートを続けていきます。
専門家に聞いた! 災害に備えて知っておきたいスマホ/ケータイの活用法

AllAbout「防災」ガイド:和田 隆昌さん
災害危機管理アドバイザー。感染症で生死をさまよった経験から「防災士」資格を取り、災害や危機管理問題に積極的に取り込んでいる。専門誌編集長を歴任。講演会ほかTVなどマスコミ出演多数。
地震や豪雨などによる大規模災害が発生すると、広範囲に携帯や固定電話の回線が制限されがち。基地局に被害が及べば、数日から数週間にわたって電話が通じなくなる可能性もあります。そんな状況も見据えているのが、KDDIなどの主要キャリア。車載型及び可搬型基地局をすぐに被災地に派遣するなどで回線の速やかな復旧に努めるほか、さまざまな災害時の対策を施しています。
今や携帯やスマホは災害多発国である日本において、最も重要なサバイバルツール。その活用法を把握することが災害時のリスクを軽減させ、家族や友人との再会につながります。
まず知っておく必要があるのが「緊急速報(メール)」。緊急地震速報や津波情報、特別警報など、自治体が発令する生死に関わる情報を特定地域のスマホ/ケータイに知らせるサービスです。ただし、いわゆる大手通信会社のNTTドコモやau、ソフトバンクではデフォルトで通知されるよう設定されていますが、これに対して格安スマホでは業者や端末によって通知されないため、確認が必要。このほか、auでは「災害用伝言板」や「災害用音声お届けサービス」など、電話回線がつながりにくくなったときに有効なサービスを用意しているので、事前に使い方を熟知しておくようにしましょう。
KDDIでは車載型基地局に加え、船舶型、ドローン型などさまざまな被災時の基地局を開発しています。災害時の速やかな回線回復に務めるKDDIには、今後も期待したいですね。