花粉の時期でも快適に過ごしたい! 鼻炎対策と薬選びのポイント
鼻がムズムズしたり、くしゃみが止まらなかったり……。この季節のアレルギー性鼻炎は辛いもの。毎年、憂鬱になるという方も多いことでしょう。そこで、花粉の時期を乗り切る対策術を、医療ジャーナリストに聞いてみました。
提供:大正製薬株式会社
お話をうかがった方

複数の医科系大学で特任教授、講師などを務める。医学・医療情報を正確にわかりやすく人々に伝え、患者さんと医師・医療スタッフの良好な関係を育む“医療コミュニケーション”が専門。
一番のポイントは、アレルギー物質にできる限り近付かないこと

例年、2月上旬に飛散が始まるスギ花粉。13時〜15時が飛散のピークと言われているので、この時間帯の外出はできるだけ避けるようにしましょう。
医療ジャーナリストの宇山さんによると、アレルギー性鼻炎対策において「一番大切なのは、アレルギーの原因となる物質を体内に入れない、接触しないこと」なのだとか。では、たとえば花粉がアレルギーの原因なら、どのような対策を行えばよいのでしょうか?
宇山さん(以下敬称略)「まず、今シーズンの花粉飛散予想をチェックすること。飛散量が多い年は、早いうちから心構えをしておきたいですね。また、ヨーグルトなどの発酵食品を日常的によく食べるのもよいと思います。これらの食品に含まれる菌も体にとっては異物なので、害のない異物を取り込むことで、免疫を働かせ、体内のパトロール体制を整えましょう」
そうやって花粉シーズンを迎えたら、花粉との接触をできるだけ避けることが必要になってくるそうです。
宇山「花粉は上着や髪にたくさん付着するので、そのまま家に入れば意外に多くの花粉が持ち込まれます。帰宅時には衣服や髪に付着した花粉を払い、コートなどは玄関で脱ぐようにしましょう。また、花粉の飛散量が多い時間帯は、できるだけ出歩かないことも大切です」
このほか、「室内を乾燥させないことも大切」と、宇山さん。
宇山「室内の湿度が高いと花粉が飛び散りにくいうえ、鼻やのどの粘膜が湿度で潤って花粉が付着しにくくなり、粘膜が傷つきにくくなります。鼻やのどの粘膜を、潤いでコーティングしているようなイメージでしょうか。美肌のためという理由もあって、わが家では部屋の湿度を常に50~60%でキープするようにしています」
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アレルギー性鼻炎の発症メカニズムと症状の抑え方
くしゃみや鼻水、鼻づまりなど、アレルギー性鼻炎の症状はつらいもの。これらは一体、どのようなメカニズムで引き起こされるのでしょうか?
宇山「私たちの体には、外敵から体を守る機能が備わっており、外敵が入り込むと体内で“ヒスタミン”という物質を放出します。このヒスタミンは外敵を排出するためにくしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、発疹などを起こしますが、過剰に反応すると害のないものまで攻撃してしまうんです。もちろん、インフルエンザウイルスなど、体に害を及ぼす菌やウイルスは排除しなければなりません。でも、普段はあまり見かけないものを“怪しいヤツだ!”と思い込んで排除しようとすると、花粉などのアレルギー物質を吸っただけでもくしゃみや鼻水などの症状が引き起こされるのです」
こうした症状が起きてしまったら、ヒスタミンの作用を抑える“抗ヒスタミン薬”の服用がオススメ。起床直後につらい症状が現れる“モーニングアタック”に悩まされている人も、就寝前に服用すればグンとラクになるはずです。
宇山「ヒスタミンは脳内で覚醒や興奮をもたらし、集中力を高めたり仕事のパフォーマンスを挙げたりする働きも持っています。このため、アレルギー性鼻炎薬の種類によっては、眠気やだるさなどを感じるのも事実。でも夜、寝る前に飲んでおけば眠気は気になりませんし、しっかり睡眠を取ることで気持ちよく1日のスタートを切られます。朝の起床時は体が目覚め、エンジンをかけるように血圧や心拍数が上がるもの。午前中は特に仕事に集中できる時間帯なので、薬の眠気やだるさを感じず快適に過ごすためにも、夜寝る前に飲んでおくのはいいアイデアだと思います」
くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起きてしまったら >>
ご存知ですか? 大きくふたつに分けられる“抗ヒスタミン薬”

起きてしまったつらい症状に効果的という抗ヒスタミン薬。これには、“第1世代”と“第2世代”の2種類があることはご存知でしょうか?
宇山「眠気やだるさを起こすこともありますが、アレルギー症状に対してよく効くのが“第1世代抗ヒスタミン薬”。一方、“第2世代抗ヒスタミン薬”はアレルギーの症状をやんわりと抑え、強い眠気やだるさを感じないようにバランスをとったお薬です」
この2種類のどちらを選ぶかは、時期や症状によって考慮するのがおすすめ。たとえば花粉の飛び始めだったり、症状が軽かったりするときは第2世代、花粉が本格的に飛んでいるときや症状がつらいときは第1世代を服用するとよいでしょう。「できるだけ薬に頼りたくない」という人もいるかもしれません。でも、つらい症状を我慢だけで乗り切ろうとすると、日常生活に支障を来す可能性もあるようです。自分のライフスタイルに合わせたお薬を選ぶためにも、ドラッグストアで薬剤師や登録販売者の方に相談しましょう。
宇山「花粉症を患うビジネスマンの92%が、花粉症による労働生産性の低下を感じているという調査があります。また、ある試算では花粉症などアレルギー性鼻炎を発症した患者一人当たりの経済的損失は、年間19万円にのぼるとも。不快な症状を我慢していると集中力、判断力、作業効率が低下して、普段1時間でできる仕事が、2時間も3時間もかかってしまう……というようなことになりかねません。不快な症状は、我慢せずに最善策をとったうえで仕事に臨むのが、知らず知らずに仕事の効率を下げないためにも重要です」
第1世代には、どのような薬がある? >>
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第1世代抗ヒスタミン薬『パブロン鼻炎カプセルSα』
アレルギー性鼻炎のつらい症状を鎮める第1世代抗ヒスタミン薬を配合した鼻炎薬、それが『パブロン鼻炎カプセルSα』です。早く溶ける白色、じっくり溶けるオレンジ色と、2種類の顆粒を配合しており、1日2回の服用で効果が持続。キレの良い効き目で、今すぐ止めたいくしゃみや鼻水、鼻づまりを抑えてくれます。
2018年春の花粉飛散量は前シーズンを上回るとの予測を知り、すでに憂鬱になっている人も多いはず。そんな辛い時期も、しっかり効く『パブロン鼻炎カプセルSα』で乗り切ってみてはいかがでしょうか?
