電気を賢く使うなら、これからは蓄電池が常識!

太陽光発電システムの普及率は増加の一途。そう、今やエネルギーは自宅でつくる時代。そして、賢く使うために、つくった電気をためることも当然となりつつあります。そんな暮らしに不可欠なのが、蓄電池なのだとか。その理由を探るべく、All About『リフォーム』ガイドのYuuさんと共に、最新の蓄電池事情を取材してきました!

提供:シャープ株式会社

お話をうかがった方

Yuu

All About『リフォーム』ガイド:Yuu

住宅リフォームコンサルタント・住宅リフォームガイド、一級建築士。過去を繕うものではなく、未来の暮らしを創る「リライフのリフォーム」を提唱し、本当に満足するリフォームのノウハウを発信している。講演・監修・取材多数。

蓄電池を買って良かった? ユーザーに聞いてみました

浅田さんとYuuさんの集合photo

左から、浅田 貢さん、舞結ちゃん、深愛ちゃん、Yuuさん。浅田家の蓄電池はどう活躍しているのか、早速教えてもらいましょう。

2020年には省エネ基準の義務化、2030年には平均でゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)実現と、新築住宅は省エネ化へ向けて加速する一方。そんな中で注目を浴びているのが、蓄電池です。

Yuuさん「少し前まで、電気をためることは難しかったのですが、近年は蓄電池が進化したことで、一般家庭にも導入されつつあります。蓄電池があれば、太陽光で発電した電気や、電気料金の安い時間帯に電力会社から購入した電気をためることが可能。電気料金が抑えられるのはもちろん、万が一の災害時に停電になっても、テレビで情報を入手したり、スマホを充電したりといったことができるのも、蓄電池のメリット。蓄電池ひとつで、電気代が大幅に節約できたり、いざというときも安心して暮らせるようになるんです」

そう聞くと、実際にどのくらい活躍してくれるのかが気になるところ。そこで、導入している方のお宅に伺い、蓄電池のある暮らしを拝見してみました。向かったのは、奈良県にお住まいの浅田邸。2016年12月に新築され、ご主人の和也さん、奥様の貢(みつぎ)さん、2歳の深愛(みあ)ちゃん、生後7か月の舞結(まゆ)ちゃんが暮らすお宅です。

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浅田邸に設置されている『クラウド蓄電池 JH-WB1621』は、こんなにもコンパクト。屋外・屋内兼用で、容量は4.2kWhです。

Yuuさん「新築時に太陽光発電システムと蓄電池を設置されたそうですが、きっかけはあるのでしょうか?」

貢さん「太陽光発電は実家に設置してあり、メリットは知っていたので、わが家にも導入しようと思っていたんです。施工業者さんと相談したところ、わが家の屋根だと最も多く載せられるのはシャープの『BLACKSOLAR』とのことだったので、これに決めました」

Yuuさん「『BLACKSOLAR』は、数種類のサイズと形状が用意されているのでいいですよね。太陽光発電モジュールはできるだけ多く載せてたっぷり発電させることが大切ですから」

貢さん「そのとき、クラウド蓄電池のことも教えていただきました。夜のうちに電気をためられること、停電時に電気が使えて助かることなどを聞いて、じゃあ設置しようかって。奈良県の助成金が出るというのも、決め手のひとつでしたね」

漫画でわかる、クラウド蓄電池のメリット >>

通帳を見るのも楽しみになる!? 蓄電池のある暮らし

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浅田邸の屋根に合わせ、効率よく設置された『BLACKSOLAR』。出力は3.74kWです。

割安な電気をためておけると聞くと、やはり気になるのが電気料金。一体、どのくらいおトクになるのか、Yuuさんに聞いてもらいました。

貢さん「この家に移る前は2DKのハイツに住んでいて、そのときの電気料金は1か月で7000〜8000円くらい。それが今では、2階建てで家族4人でも4000円ほどになりました。さらに売電分が約1万4000〜1万5000円くらいですね」

Yuuさん「それはすごい黒字! 毎月、お小遣いが入ってくる感覚ですね。2DK時代にその金額だったなら、こちらの一戸建てでは2万円くらいかかってたでしょうに。これなら、エアコンも気にせず使えそうですね」

貢さん「ええ。引越しの際、もう1台エアコンが必要になったので『DCハイブリッドエアコン』をリビング用に購入し、今までのエアコンは2階で使っているんですが、両方使ってもせいぜい5000円くらいに収まります。設定温度なども気にすることなく使えるのはいいですね」

※ご紹介の電気料金は浅田邸での一例です。実際には設置内容や使用状況、天候などにより異なります。

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クラウド蓄電池単体で使用する場合、夜間の割安な電力を蓄電して昼間に使用するなど、賢く電気代を節約できます。また、太陽光発電システムと連携させれば、発電して余った電力を蓄電したり、発電量の少ない時間帯に蓄電池から供給したりと、便利さが広がります。さらに、DCハイブリッドエアコンと連携させれば、蓄電したDC電力をそのままエアコン運転に使うことができるので、通常のエアコンよりも電力のAC/DC変換ロスが少なくなり、 省エネに効果的です。
http://www.sharp.co.jp/e_solution/battery/より)

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節電に役立つ「経済性モード」のイメージ。太陽光発電で余った電力を売電し、夜間の割安な電力を蓄電。ためた電力は発電量が少ない時間帯に使用することで、割高な電力の購入を抑えられます。



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電力モニタのホームボタンをうれしそうに押す深愛ちゃん。「いつも押したがるんです。舞結はタッチパネルを触って光るだけで笑顔になりますね」とは、貢さんの弁。

Yuuさん「これも太陽光発電とクラウド蓄電池のおかげですね。夜間の割安な電力や、太陽光発電の余った電力をためるのも、すべて自動で判断して切り替わりますから。難しくないというのが、一番のポイント。よくセミナーで太陽光発電や蓄電池のメリットをお話しすると、“安いときに買ったりためたりするのが難しそう” と感じる方は多いですが、何もしないでいても蓄電池が勝手にやってくれますよ」

貢さん「ええ、効率のいい方法で節電してくれるので楽ですね。毎月、通帳を見るのも楽しみですし(笑)」

Yuuさん「お金の面以外で、暮らしに何か変化はありましたか?」

貢さん「発電状況や消費電力量などは電力モニタでチェックできるんですが、売電中だとホームボタンが青く光るんです。パッと見て“あ、こんな曇りでも発電してるんだ”ということがわかるので、家事をしながらつい見てしまいますね。主人も、どのくらい発電しているのかを見るのが楽しいようです。CO2削減量を木に換算して表示するのもエコ意識に繋がるので、お子さんがいる家庭にはいいのではないでしょうか」

快適で安心できるソーラーエネルギーライフ >>

最新蓄電池のコンパクトさに、ガイドも思わずびっくり!

開発者さま

シャープ株式会社の川添さん。今回は新製品の紹介や、これからのエネルギーソリューションについて、語っていただきました。

お二人の会話を聞いていると、蓄電池の必要性もよくわかるというもの。それではここでモデルハウスへ場所を移し、クラウド蓄電池の最新モデルをチェックしてみましょう。解説してくれたのは、シャープ株式会社 エネルギーソリューション事業本部 商品企画部の主任、川添由美子さんです。

川添さん「シャープでは、エネルギーをつくる太陽光発電システム、ためるクラウド蓄電池システム、効率よく使う『クラウドHEMS』や『クラウド連携エネルギーコントローラ』を要とした、エネルギーソリューションシステムを提案しています。今年の6月には新製品も発売しており、より賢く電気を使えるようになっているんですよ」

Yuuさん「中でも蓄電池は、ずいぶんコンパクトになったとか」

川添さん「はい。クラウド蓄電池はお客様のニーズに合わせて、屋外用は容量の異なる2モデルを、屋内用は1モデルを用意しています。この屋内用の容量は、4.8kWhから6.5kWhと、約35%アップ。同時にスリム化も果たしており、体積は46%ダウン、質量も110kgから69kgまで軽くなりました」

Yuuさん「こちらのモデルハウスで実機を拝見しましたが、これは本当にコンパクト。棚の中に収まっている様子は、かなり衝撃的でした。これなら置き場所に悩むことなく、設置できますね」

川添さん「1年前と比べても、ずいぶんコンパクトになりましたから。普及が進むと共に、製品の技術も発展しています。その他の機能としては、新しく発売した『クラウド連携エネルギーコントローラ』と連携させることで、気象警報の対応を強化した点。もともとシャープの蓄電池は、天気予報と連動して蓄電・放電を自動制御する独自機能を持っていますが、それがさらに進化しています。たとえば台風などで暴風警報が出たら、停電に備えて蓄電池に電気をためるほか、連動可能な電動窓シャッターを自動で閉めるといったことも可能なんですよ」

クラウド連携エネルギーコントローラ

「棚に収まる蓄電池があるなんて、知らない人もきっと多いはず!」と言ってYuuさんも驚いた、新型の屋内設置用クラウド蓄電池。
※画像はイメージです。実際は配線などがあるほか、底部を固定して設置する必要があります。

クラウド蓄電池と天気予報はどう連動する? >>

連携機器で、できること続々! さらに充実するソーラーエネルギーライフ

対談シーン

“おでかけ操作” と “おかえり操作” の画面。すべてのエアコンと窓シャッターを対応モデルにしておけば、ボタンひとつで操作できて便利。

Yuuさん「電動窓シャッターと連携できるようになったんですね。窓シャッターは手動だと毎日大変なので、電動が今、すごく人気なんですよ」

川添さん「その開閉の面倒をさらに省いたのが、今回、HEMSに搭載された新機能。外出時や帰宅時、ECHONET Lite対応の家電を一括操作できるんです。“おでかけ操作”ボタンと“おかえり操作”ボタンを押すだけで、エアコンのオンオフや、シャッターの開閉を自動で行ってくれます」

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エネルギーを管理する『クラウド連携エネルギーコントローラ』。これまで別々だった機器がひとつにまとまっており、すっきり設置できるのもメリットです。

Yuuさん「『クラウド連携エネルギーコントローラ』は、電力モニタとHEMSコントローラ、そして電力センサーを1台に集約させたものですよね」

川添さん「はい。操作や確認は、スマートフォンやタブレットのほか、弊社の液晶テレビ『AQUOS』でも行えます。それ以外にも、新たにできることが増えたんですよ。ひとつは、照明やテレビといった家電のオンオフ状態をスマートフォンに通知する機能。外出先からでも、照明の電源がオンになったから子供が帰宅した、とか、遠方で暮らすおばあさんの家のテレビは今日もついてるな、といった具合に、見守り機能として使えるんです」

Yuuさん「家族が離れていても、状況が確認できるなら安心できますね」

川添さん「クラウド蓄電池と連携できる家電は、ほかにも発売しています。まずは、浅田さんのお宅にも設置されていた『DCハイブリッドエアコン』。蓄電池からの電気は直流(DC)、家庭で使われる家電は交流(AC)のため、今までは変換が必要でした。でも、『DCハイブリットエアコン』はDCのままダイレクトに給電できるので、変換時に生じるロスが抑えられるんです」

Yuuさん「電気って見えないものだから、DCからACへの変換でロスが出るなんて、大抵の人は知りませんよね。だからこそ、こうしたムダを省くことが大切。もしエアコンを買い換えるなら、先々まで考えて、こうした機能に注目するのもよいと思います」

川添さん「もうひとつ、蓄電池と連携できるのが『停電モード付プラズマクラスター冷蔵庫』。あらかじめ冷蔵庫を専用コンセントにつないでおけば、万が一、停電になっても約5秒後には蓄電池から自動で給電されます。冷やすエリアを限定することも可能ですよ」

Yuuさん「計画停電が実施されて本当に困った経験があるので、この冷蔵庫はすごくいいと思います。今回、連動する機器が増えたのも素晴らしいですね。私は常々、住宅設備と家電はデザインを含めて一体化すべきだと思っているんです。それぞれを分ける時代は終わったんじゃないかな、と」

川添さん「我々も今、同様の考えを持っていますね。どちらも同じ家の中で、同じ人が使うものなので、わざわざ分けることはないなって」

Yuuさん「すべての家電を太陽光や蓄電池、HEMSと連動させて管理し、さらにデザインまで統一できれば、どんなに素敵な家になるかと思います。期待していますよ、シャープさん(笑)」

川添さん「はい、そこは家電メーカーでもある我々が目指すところですから! エネルギーコストの削減は使命とした上で、快適に暮らせる家となるように、今後も生活シーンに合わせたシステムを提案していきたいですね」

冷蔵庫の停電モードについて、もっと詳しく >>

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クラウド蓄電池とHEMSを組み合わせることで、電気を効率よく使える『DCハイブリッドエアコン』。

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『停電モード付プラズマクラスター冷蔵庫』は冷やすエリアを限定すれば、長期間の停電にも備えられます。



快適で安心、楽しくて便利…。蓄電池のある暮らしを始めよう

「太陽光発電システムは、売電で元を取ることが目標だった時代から、あって当たり前の設備となり、暮らしにどう活かすかを考える時代へと変わっています」と、Yuuさん。今、必要なのは、自分たちの暮らしにどう有意義か、どう変えてくれるのかを見極めること。そして安心、楽しいといった付加価値を添えてくれるのかを考えることが大切だそうです。

Yuuさん「ただ節約という面だけでなく、便利さ、楽しさといったものもあれば、長く暮らしたい家になると思います。“スマホでエアコンを一括操作できてラク” とか “発電しているのを見るのが楽しい” とか。今回、浅田さんや川添さんのお話を聞いていて思ったのは、これからは太陽光発電に蓄電池は必須だということでした。あれだけコンパクトになったんだから、太陽光発電だけ利用している方や、これから家を建てる方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか?」

シャープのソーラーエネルギーライフをもっと詳しく >>