ベテラン助産師が教えます! ムレとかぶれを防ぐ夏のおむつ選び

暑い夏は、赤ちゃんにとってつらい季節。おしりがかぶれたり、赤くなったりしていませんか?おしり爽やかで、本当に気持ちいいおむつの選び方を、ベテラン助産師の浅井貴子さんに教えていただきましょう。

提供:花王株式会社

お話をうかがった方

浅井 貴子

母乳育児ガイド:浅井 貴子

新生児訪問指導歴約20年以上のキャリアを持つ助産師。毎月30件、年間400件近い新生児訪問を行い、出産直後から3歳児の育児のアドバイスや母乳育児指導を実施。ベビーマッサージや妊婦さん向けのセミナーの講師を多数務める。

おむつの中の湿度は80%にも!?“ムレ”は痛~いかぶれの一因に

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おしっこの後のおむつの中は、まるで熱帯雨林並みのジメジメに!これでは赤ちゃんも気持ち悪いはず

暑くなってくると、赤ちゃんのおむつかぶれが心配です。実際に、おむつの中はどんな状態になっているのでしょうか。

浅井さん(以下敬称略)「新生児なら、1日に10回近くゆるゆるのうんちをします。おしっこも15~20回ほど。排せつ直後のおむつの中は、湿度が80%以上になることもあるんですよ。とてもムレていて、まるで真夏にビニールのレインコートを着ているような感じ、と言ったらわかりやすいでしょうか」

それはすごく不快そう!赤ちゃんの肌はやわらかいので、傷みやすいでしょうね。

浅井:「そうなんです。赤ちゃんの皮膚は、大人の約半分の厚さしかありません。おむつの中がムレると薄い皮膚がふやけて、こすれやおしっこ・うんちなどの刺激を受けやすくなり、かぶれの一因になってしまいます。いったんかぶれると悪化して治りにくいので、まずはムレを防ぐことが大切です」

排せつの回数が多いだけでなく、赤ちゃんは大人の2倍汗っかきだとか。暑い時期に、特に気をつけるべきことはありますか?

浅井:「エアコンで涼しいお部屋ならいいのですが、特に外出のときは注意が必要です。抱っこひもやベビーカーがおしりに当たっていると、通気性が悪いためムレやすくなります。温度や湿度が高いと雑菌も繁殖しやすく、ウイルス性の皮膚湿疹などを起こしやすいのです。できるだけ、着替えやおむつ替えで空気を通してあげてください」

夏に快適なおむつを選ぶコツ>>

※花王調べ

赤ちゃんからの「ムレてる」サインを見逃さないで!

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おしりふきでキレイにした後、すぐおむつをつけないで!ちょっとした工夫でムレは防げるそう

おしりがムレて気持ちが悪いと、赤ちゃんから何かサインはあるものですか?

浅井:「ぐずったり、うまく寝返りができなかったり、体を反り返らせたり、下半身をもぞもぞしたりしますね。ミルクやおっぱいを落ち着いて飲まなくなることも。パンツ期の赤ちゃんなら、自分で脱いでしまったり、おむつ替えから逃げたりします。よく泣いているようなら、かぶれで痛いのかもしれません。おむつ替えのとき、赤ちゃんの肌をよく観察してみてください」

■おむつかぶれのチェック

かぶれやすいのは、おむつのゴムが当たるウエストや股ぐり、それからおしりの割れ目の部分。ここが赤かったら、肌が傷んでいる証拠です。赤味がだんだん濃くなるようなら、早めに医師に相談しましょう。悪化すると真皮層が傷ついて浸出液でジクジクしたり、化膿してしまうこともあります。

「おむつ替えのとき、ちょっとしたケアをすることでムレは防げます」と浅井さん。育児のプロがオススメのムレ・かぶれ対策とは……。

■おむつ替えの手順はこの3つ!

  1. おしりふきやお湯で、肌を清潔にする
  2. うちわなどでやさしくあおいで、肌を乾かす
  3. すぐにおむつをつけず、外気浴をする

おしりを触ったとき、ママの手に水分がつかないくらい乾かしてから、新しいおむつをつけることがポイント。寒い時期でなければ窓を開けて、お部屋全体にも空気を通すといいでしょう。

■おむつのつけ方を見直して

テープタイプのおむつを、きつく締めつけてしまう方が多いです。お腹に指が入るくらいゆったりとつけましょう。赤ちゃんは腹式呼吸をするので、授乳してお腹がふくらむと、苦しくて呼吸が浅くなってしまいます。ゴムが強く当たって、かぶれやすくなるので気をつけて。ムレを逃がす、通気性のいいおむつを選ぶことも大切です。

ムレ・かぶれになりにくい、“通気性”を重視したおむつって?>>

夏のおむつは通気性が大事。どこを見て選べばいい?

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気持ちいい赤ちゃんはこの笑顔!“快反応”は成長に欠かせないものです。

おむつはたくさんの種類がありますが、特に通気性のいいものを選ぶコツはありますか?

浅井:「肌に直接当たる部分を触ってみてください。表面に凹凸があるおむつは、おしりにピタッと貼りつきにくく、空気が通りやすいので通気性がいいと思います。やわらかな手触りのものが肌にやさしいですね」

「おむつ選びは、実際に使ってみるのが一番です」と浅井さん。お互いに使っているおむつを交換して、お試しをしてみるママも多いそうです。

浅井:「おむつをマメに替えるだけでも、必ず空気が通ってムレ防止になります。おむつ替えは、赤ちゃんとママ・パパとの大事なスキンシップです。親は肌のチェックや体調管理ができますし、赤ちゃんは気持ちがよくてゴキゲンになるでしょう」

ジメジメ暑い夏でも上手におむつを使えば、赤ちゃんは爽やかに過ごせますね。

浅井:「おしりがサラッとして気持ちよくなると、赤ちゃんは体を活発に動かしたりします。これは“快反応”と呼ばれ、脳の成長や情緒を安定させるのにとても大事なこと。夏は特に通気性を意識して、親子でスキンシップしながら、赤ちゃんの成長と育児を楽しんでほしいと思いますね」

気になるおむつをお試しで使ってみたい!>>

赤ちゃんの「気持ちいい」が一番! 夏もサラッと快適な“呼吸するおむつ”を選ぼう

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※インテージSRI調べ 2007年1月~2016年12月 ベビー用紙おむつ市場ブランド別(テープ・パンツ計)金額シェア

おむつは、どんな基準で選んでいますか?モレにくさや価格、持ち運びしやすいコンパクトさなど、便利さを重視されている方が多いよう。「忙しいママ・パパが多いので、手間を省いて育児をラクにしたいのは当然ですね。でも、もうひとつ考えたいのは、おむつをつけている赤ちゃん自身のこと。赤ちゃんが本当に気持ちいい!と感じるような、肌にやさしいおむつを選んでほしいと思います」(浅井さん)

かぶれが気になる夏のおむつは、ムレをしっかり追い出す通気性のよさが大事。メリーズはこの通気性にこだわって、まるで呼吸するように、ムレを外に何度でもはき出しつづけてくれます。お肌さらさらで気持ちがいいから、赤ちゃんはいつもゴキゲンです!

10年連続売り上げNo.1のメリーズ。人気の秘密は?>>

おしっこ3回目でも、ムレをしっかり追い出しているのがわかります。

(実験映像はテープタイプを使用)