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老舗店のICカード活用の成功事例! 伊勢丹アイキッズクラブ

スイカ、EdyといったICカードが話題になっていますが、7年も前からICを導入して着実に実績をあげているカードがありました。伊勢丹アイカードのアキッズクラブがそれです。

岩田 昭男

執筆者:岩田 昭男

クレジットカードガイド

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子ども用のICホルダーがある

伊勢丹アイカード会員が利用できるクラブにアイキッズクラブがあります。マタニティの方と0才から12才までの会員のお子さまが対象です。
アイキッズクラブメンバーになって、500円(税込)の登録料を払えば、かわいい形のICホルダーがもらえます。キーホルダーにしたり首からぶらさげることもできます。このICホルダーがなかなかの優れものなのです。

身長を計ったりピエロが話しかけてくれる

新宿本館6階の子供服売り場にアイキッズクラブのカウンターがあります。そこに行くと係員が子どもの身長・体重を計ってくれて、そのデータをICホルダーに保管してくれます。毎月のように計っていると12回貯まった時点でグラフにしてだしてくれます。母親と子どもでそのグラフをみながら成長を確認できるというので人気になっています。
また、ICホルダーをピエロ人形の前の本に載せると、ピエロがその子の名前を呼んでくれたり、「この前より○センチメートルびたね」などおしゃべりをしてくれます。誕生日にはバースディプレゼントもくれます。

母と子が一緒に楽しめるサービスを提供

伊勢丹は、7年前に子ども連れのヤングママ向けにこのサービスを始めました。母と子が一緒にデパートに行き、共に楽しめるようにとの心遣いです(実際は販売促進につなげようとの狙いですが・・)。
私はその頃に取材し、ICを使った面白い試みだと思いました。しかし、はっきりいって、1~2年もすれば、消えてしまうだろうともみていました。というのも、当時はモンデックスやVISAキャッシュといった新しいICカードが登場し人気になっていたからです。それに比べればずいぶんと地味でしたから。

まだやっててうれしい!

ところが、最近、伊勢丹に立ち寄る機会があり、6階にいってきました。すると、どうでしょうか。いまも継続してやっているというではありませんか。それもICホルダーは結構な人気になっているというのです。それを聞いてうれしくなりました。やっぱり女性に受けていたのです。思った通りでした。


プロセスを記録するのがヒットのコツ?

それではどこが人気になったのでしょうか。何が受けたのかそれを考えてみましょう。私が思うに、ICホルダーが子どもの成長を記録している点が重要だと思いました。成長のプロセスとICカード、それにデパートでの買い物、この組み合わせがうまく相乗したのではないでしょうか。
私はICカードを長くみてきましたが、成功するICカードは、プロセスを上手に取り込んだものといえるのではないでしょうか。JR東日本のスイカの場合には改札通過というプロセスですし、アイキッズクラブの場合には子どもの成長というプロセスです。時間と距離を取り込むのがヒットの秘密なのかもしれません。


<関連サイト>
アイキッズクラブ
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