不正利用2200件は国内クレジットカードで最大規模

外資系保険会社アリコジャパンは7月23日、保険契約者のクレジットカード番号とカード有効期限などのカード情報が社外に大量に流出し、クレジットカードが不正利用された可能性が高いと発表しました。提携カード会社からの指摘で分かったもので、27日の時点で、流出情報は最大13万件に達し、不正利用は約2200件を超える可能性があるといいます。カードの不正利用で2200件というのは、国内のクレジットカードでは過去最大の規模です。しかも、その大部分が、インターネットで契約者本人に代わって家電製品を購入する「なりすまし」の手口だったといいますから驚きです。幸いカード会社が途中で不正に気付いたために、保険契約者が直接金銭的な被害を受けることはありませんでしたが・・・。

社内のテストデータが持ち出された可能性が大!

被害にあった契約者には(1)08年5月までにアリコジャパンと保険契約を申し込んだ(2)クレジットカードで保険料を払っている(3)保険証券番号の下1けたが2か3の契約、といった共通点があります。この辺に犯人像割り出しの手がかりがありそうですが、まだ原因ははっきりしません。顧客情報システムは外部と接続していないといいますから、外部からのアクセスによる犯罪というより内部犯行という疑いが強くなっています。一説には、社内で作成されたテストデータが流出した可能性があるともいわれており、それが真実に近いのではないでしょうか。いずれにしろ、上の3条件に心当たりのある人は、今からでも遅くありません。カード会社か、アリコジャパンに連絡してください。

送られてくる利用明細書のチェックが大切!

ところで、今回の事件で、気になるのがカードの不正利用を防ぐ方法です。私たちは何をどうすればよいのでしょう。被害にあった場合の対応はどうするかです。
まず、現在、対象となっている13万人はもちろんですが、それ以外の人でも、自分がネットショッピングの「なりすまし」被害にあっているかどうかを確認するには、クレジットカードの利用明細書の内容をしっかり確認することです。そして、身に覚えのない利用があった場合にはすぐにカード会社に知らせるようにしましょう。不正な利用に関しては、「ゼロライアビリティ」という決まりがあり、カード会社が全額補償してくれますから、心配はいりません。

ネットショッピングでは本人確認が難しいことを肝に銘ずべし!

次ぎにネットショッピングの「なりすまし」被害を防ぐ具体的な手立てがあるかです。巣篭もり消費といわれ、ネットショッピングが大流行していますが、思わぬ落とし穴があることには十分に注意しましょう。というのは、ネットでは本人確認が完全には行なえないということです。現実の店舗の買い物ならクレジットカードを使う時には、サインで本人の確認をします。ところがネットでは、サインは書けません。そのため、現状では、クレジットカード番号と有効期限の二つだけで、売買取り引きが成立する仕組みになっているのです。今回の事件はこの脆弱な仕組みが狙い撃ちされたといえるでしょう。