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イオン、銀行業へ参入(2ページ目)

イオンが銀行業参入を決定。流通業からの銀行業参入は、セブン&アイ・ホールディングスの「セブン銀行」に続き2社目です。イオンはフルバンキングサービスを目指すとのこと…。

執筆者:大寺 由紀子

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総合スーパー大手「イオン」が本気!

イオン銀行業参入
郊外のショッピングセンターでも銀行サービス
2006年3月、総合スーパー大手のイオンは、来春、銀行業へ参入することを決定! 異業種からの銀行業参入は、前述のとおり、ソニー銀行、イーバンク銀行、セブン銀行があり、流通業からは、セブン&アイ・ホールディングスの「セブン銀行」に続き2社目です。

「ヨーカ堂」と言えば「イオン」というくらい、流通業では二大大手の両社が銀行サービスを提供することに…。イオンが設立予定の新銀行は、ネットバンキングやATM決済等の一部機能に特化した変り種銀行ではなく、フルバンキング・サービスを提供する「普通の銀行」とのこと。3~4人程度の行員が常駐する有人店舗を各イオン内に設置する模様です。

セブン銀行は、全国のセブン-イレブン等に1万台以上のATMを設置し、ATM決済手数料をビジネスの柱にしており、経費のかかる有人店舗はまだわずか。セブン銀行の2005年3月期の業績は、単独ベースで経常利益が前年度の約3.3倍にあたる100億円、税引き後利益も約2倍の108億円と過去最高益。その収益の大半はATMにかかる手数料収入でした。 明らかに、先行しているセブン銀行と有人店舗を核に銀行業参入をもくろむイオンのビジネスモデルは異なっていますね。

セブン銀行は、「アイワイバンク銀行」からより親しみやすい「セブン銀行」に商号変更し、「セブン・イレブンにあるATMの銀行」というイメージをさらに定着。ATMの手数料収入が軌道に乗り、次なるステップは有人店舗の順次拡大といったところでしょうか?

一方のイオンは、有するショッピングセンターとその顧客基盤を活用し、買い物客に投資信託等の金融商品を販売したり、住宅ローンの相談・申込みを受け付けたりと、買い物ついでのワンストストップ・ショッピングの1サービスとして、「銀行サービス」を既存の銀行よりもよりカジュアルに提供していくイメージでしょうか?大手銀行等に比べると営業時間も長く、休日営業もありとなれば、その利便性は抜群ですね!イオングループ独自の電子マネーの構想もあるらしく、実現すればイオンユーザの方はキャッシュレスでお買い物ができ、近未来的なお買い物の仕方が日常的になりそうです。もれなくポイント制等の還元サービスもありそうですし…電子マネー導入には期待したいですね。

大手スーパーが本気で取り組む銀行業。どんな「新しい銀行の形」がここから始まって行くのか楽しみです。

イオンの銀行業参入の詳細についてはこちらから。
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