自分なりの「ポートフォリオ」作りをしてみよう
さて、実際に1つか2つの株を購入した後は、あまり神経質にならずに株価の推移を見守っていきましょう。そして、これをきっかけに経済ニュースなども気にしていくと株式投資は楽しくなってきます。たとえば、日本の株式市場の状況、海外の株式市場の状況、国債や長期金利の状況、為替の動向、景気の見通し……など、株を買うことで、今まであまり気にしてこなかったニュースがどんどん気になってくるはずです。たとえばYahoo!ファイナンスの「マーケット概況」なんかを毎日見るだけでも非常に役立ちます。「仕事のため」だとつまらなかった経済ニュースが「自分の(お金の)ため」となってくるとすらすら読めてきたりするものです。ぜひ、いろんなアンテナを広げていってください。きっと仕事にも役立つはずです。(→Yahoo!ファイナンス マーケット概況、 →Yahoo!ニュース 経済ニュースインデックス、 →Yahoo!ニュース 経済トピックス、 →Yahoo!ニュース 株価、 →Yahoo!ニュース NY株式市場)
その次のステップでは、「違う業種の株を組み合わせてポートフォリオ」を作ることを考えていきましょう。知名度の高い会社だけを買っていると食品や小売業、IT関連企業など特定の業種に偏りがちです。しかし、特定の業種だけに集中した株ばかり買っていると、業界全体が縮小したとき、株がすべて値下がりするおそれがあります。たとえばライブドアと楽天のIT企業2つだけをセットで持っていたり、ワタミフードサービス(和民)となか卯という外食企業だけを持っているのではなく、楽天とワタミ、というように業種をまたいで保有しておくほうが分散投資の観点からも安全です。
前回紹介したリーズナブルな株価の企業を大まかに分類すればいろいろな業種があることが分かります。
IT関連 ライブドア、楽天
外食関連 ワタミフードサービス(和民)、なか卯
小売業 スターバックス、スリーエフ、
食料品 キユーピー、加ト吉、
サービス TAC(資格学校)、
情報通信 スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(SkyPerfectTV)
不動産業 アパマンショップネットワーク(アパマン)
このほかにも、金融・保険、運輸、電気・ガス、建設、鉱業、農・水産業、サービス、各種製造業などたくさんの業種があり、たくさんの企業があります。自分なりの組合せを考えていくといいでしょう。
たとえば30万円でも「楽天:約94000円+キユーピー:約93000円+スターバックス:約31000円(3株買って93000円にしてもよい)」といった感じで組み合わせていけば、業種を3つまたがった分散投資ができました。それぞれを個別に1年間保有していたとすると、値下がりしているものもあれば、値上がりしているものもあります。しかし、3つをセットにすると全体で+10%という成績になっています(2004年3月末の株価と2005年3月30日終値で計算)。株を買うときは、ぜひ業種をまたいで買うことを心がけてみてください。
次のステップで、知名度は低いが世界的にもトップシェアのある企業などを知り、自分のポートフォリオに加えていければ、株式投資はもっとおもしろいものになってきます。無理に数百万円を投じる必要はありません。数万円~数十万円程度で、株式投資を始めてみてはいかがでしょうか?
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