会場内は作品の一部を除き、撮影OK!
会場内では撮影禁止マークがついていない作品は、撮影可能です。三脚、フラッシュの使用、動画撮影は厳禁です。できればシャッター音が出ないようにして、周りの方の迷惑にならないように撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか。撮影後は、個人利用に限って使用OK。SNSや写真共有サービスなどに投稿する場合は、作家名と作品名の記載が必要になりますので、題名も撮っておくと便利です。
ここに注目するとおもしろい
今回の展覧会は「忘却」をテーマにして作品が集められています。それぞれに、どのような「忘却」が隠されているのか、考えながら見るとより深く、作品に触れられると思います。そして、作品同士、それらの配置などにも、関係性や対比があるように感じました。例えば……、
・会期終了後に燃やしてしまう本のネーミングが《Moe Nai Ko To Ba》
・1冊しかない本《Moe Nai Ko To Ba》⇔山積みに置かれた《華氏451度(1957年版)》
・《Moe Nai Ko To Ba》は読める⇔《華氏451度(1957年版)》は鏡文字で読めない
・同じ「トレーラー」をモチーフにした、横浜美術館前のヴィム・デルボア《低床トレーラー》と新港ピア会場のやなぎみわ《演劇公演「日輪の翼」のための移動舞台車》。どちらも自由に見ることができる
・《低床トレーラー》は動かない⇔《演劇公演「日輪の翼」のための移動舞台車》は動く
・《低床トレーラー》は単色⇔《演劇公演「日輪の翼」のための移動舞台車》はカラフル
と、いった感じです。
このほか、たくさんの意味のある言葉が書かれた福岡道雄《Nothing to do》と青いボールペンで意味もなく塗りつぶされたアリギエロ・ボエッティ《ONONIMO》(いずれも第4話)との対比やマイケル・ランディ《アート・ビン》の後ろにひっそりと置かれた笠原恵実子《OFFERING-Monica》(横浜美術館グランドギャラリー)の関係性、そこに隠された(隠されていないかもしれませんが)意味を考えてみるとおもしろいと思います。
また、横浜トリエンナーレサポーター(ボランティア)による、ギャラリーツアーも行われます。週1~2回、11:00~無料(先着15名、要当日のチケット)で行われますので、参加してみては。→こちら
作品を見ながら何かに「気づく」、ヒントのようなものがちりばめられています。もう1回じっくり見たい、と思う展覧会でした。
クレジット:Installation view of Yokohama Triennale 2014
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