絹織物職人が食べていた朝食「セルヴェル・ド・カニュ」
「絹織物職人の脳」という名前のリヨンチーズ料理「セルヴェル・ド・カニュ」 |
日本人にも食べやすいフロマージュ・ブランというチーズに、エシャロット、ニンニクなどの香味野菜が混ぜてあります。カリカリと焼いてあるパンに乗せていただきます。ヨーグルトというか、タルタルソースというか、クセのない軽い味でした。
フランスでは、デザートの前(というか食事の後)にチーズを食べる習慣がありますが、デザートの前に、残っているワインといっしょにチーズを食べて食事の余韻を楽しむ、消化を促進させる、お口直しなどなど、いろいろな意味があると聞きますが、ホントのところはどうなのでしょう?
最後の締めくくりにふさわしいデザート
3種のデザートの盛り合わせ |
クレーム・カラメルはしっかりと甘く、バナナのタルトはあっさりした甘さ、パン・デピスのアイスクリームはシナモンが効いていてスパイシー。コースの最後を飾るにふさわしい、バランスのとれた内容でした。
フレンチはどうして最後に甘いデザートが付くのでしょう? 砂川さんに疑問をぶつけてみました。「コースの最後に全体のバランスをとるために、しっかりと甘さのあるデザートが必要なのだと思います。甘さ控えめですと、印象に残らないでしょうし。カフェタイムに食べるデザートならば、甘さが控えめでもよいのでしょう」とのお答えをいただきました。なるほど!
「パン・デピスはクリスマスによく見られるシュトーレンに似たものです。こちらはパンが入ったアイスクリームなんですよ」とシェフが説明してくれました。「え? パンが入ったアイスクリーム??」と驚いてしまいました。パンが入っているとは思えないほど、なめらかです。フランスでは、今どき一般的なデザートメニューなのだとか。う~ん、知りませんでした! 今回いただいた「食の都リヨンコース」は、初めての料理がほとんどで、新しいフレンチの一面を見た感じがしました。
横浜フランス月間の食イベントのひとつ
「食の都リヨンコース」は、2007年7月7日まで開催されている横浜フランス月間の特別ディナーコースになっていますが、フランス月間以後も、前日までに予約すればご用意いただけるとのことです。平日や土日のランチタイムでも、予約すれば食べることができます。ただし、平日は12:00~12:30の混雑時以外の時間で受け付けてもらえます。・横浜フランス月間については→こちら
とてもおなかがいっぱいになったので、小食の方で残すのはちょっと……と思われる方は、予約の際に伝えておくとよいかもしれません。大きさを控えめに作ってくださることと思います。
ちなみにアラカルトもあり、コースよりもボリュームがある1皿となっているのですが、席料(パン、アミューズ)として500円がかかるので、コースの方がオトク感がありそうです。
お皿を回して、いろいろな味を楽しんで!
本来、別のコースを頼んだり、シェアしたりするのはマナー違反ですが、「当店ではどちらもOKです!」と砂川さん。「お料理を移すとソースが混ざったり、取り皿に分けると冷めてしまったりしますので、気のおけない友人同士でしたら、そのままお皿を回してください」とアドバイスしていただきました。日本人は、いろいろなものを少しずつ食べるのが好きという傾向があるので、このようなサービスを行っているのだとか。リヨンコースと通常のコースを組み合わせてオーダーすれば、いろいろな種類のお料理が食べられそう。「特別な日だけでなく、居酒屋に行く感覚で、気軽に楽しんでいただければ」ということで、気軽な料金設定となっています。気取らずフレンチが楽しめる一軒です。
リパイユ・エクスキーズ
・所在地:横浜市中区住吉町6-66-1 アール・ケープラザベイサイドヴュー横濱1F
・営業時間:ランチ 平日11:30~14:00(L.O 13:30)、土日祝日11:30~15:00(L.O 14:00)
ディナー 17:30~10:30(L.O 20:30)
・定休日:火曜日(貸し切りパーティの場合を除く)
・交通・アクセス:地下鉄みなとみらい線 馬車道駅より徒歩約3分、JR関内駅・桜木町駅より徒歩約5分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:045-212-5989
・HP:リパイユ・エクスキーズ
【関連サイト】
・横浜グルメ:フレンチ