横浜の観光・旅行/横浜のおすすめ観光スポット&モデルコース

横浜三塔 関内の歴史的建造物をめぐる(4ページ目)

横浜・関内エリアにある「横浜三塔(キング・クイーン・ジャック)」。そして、横浜三塔が見えるスポットをめぐると願いがかなうという都市伝説「横浜三塔物語」。関内エリア周辺にある「横浜三塔」にまつわるスポットをめぐります。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

横浜税関(クイーン)

昭和9年に竣工した、横浜税関。愛称はクイーン

昭和9年に竣工した、横浜税関。愛称はクイーン

一番背が高い横浜税関。「クイーン」という名称がぴったりな優美な姿をしていて、ロマネスク様式を取り入れた緑青色のドームが印象的な建築物です。安政6年、開港とともに横浜税関の前進である「神奈川運上所(後に横浜運上所と改称)」として開設され、明治5年に「税関」と改称されました。

1階は資料展示室「クイーンのひろば」。入口を守るのは、税関のイメージキャラ・カスタム君

1階は資料展示室「クイーンのひろば」。入口を守るのは、税関のイメージキャラ・カスタム君

大正12年の関東大震災で2代目庁舎が倒壊し、平屋のバラックで仕事が行われていたそうですが、昭和7年、3代目となる現庁舎の建築が計画されました。

当時の高層建築といえば、キング(神奈川県庁49m)とジャック(横浜開港記念会館36m)でした。設計段階では塔の高さが47mだったのですが、第22代税関長だった金子隆三の「日本の表玄関たる横浜港の税関庁舎とするなら、横浜で最も高くすべき」との一言で、高さ51mの横浜税関が誕生しました。

 

資料展示室「クイーンのひろば」では、横浜税関や横浜港の歴史、貿易について、密輸の手口などがわかります

資料展示室「クイーンのひろば」では、横浜税関や横浜港の歴史、貿易について、密輸の手口などがわかります

横浜税関では、横浜税関資料展示室(愛称:クイーンのひろば)が一般公開されています。こちらでは、横浜税関の歴史や税関の仕事、持ち込み禁止のブランド品のコピー商品、覚せい剤密輸の手口、税関に関するビデオなどを見ることができます。

 

年に数回、レトロな雰囲気が残る、横浜税関の内部が公開されます

年に数回、レトロな雰囲気が残る、横浜税関の内部が公開されます

また、年に数回、通常は非公開の7階ロビーや、創建当時のままに復元された旧税関長室などが見学できる、横浜税関庁舎見学会が開催されます。

旧税関長室は、マッカーサー元帥が執務したと言われている部屋で、レトロなインテリアとなっています。横浜税関のホームページで募集要項が告知されますので、チェックしてください。

 

■横浜税関資料展示室(クイーンのひろば)
所在地:横浜市中区海岸通1-1 横浜税関本関1F
開館時間10:00~16:00(7月、8月は10:00~17:00)
入場料:無料
休館日:年末年始及び毎月第4水曜日
交通・アクセス:みなとみらい線日本大通り駅から徒歩3分、JR京浜東北線関内駅から徒歩15分、JR京浜東北線桜木町駅から徒歩20分
地図:Yahoo!地図情報
問い合わせ先:税関広報広聴室TEL045-212-6053、FAX 045-212-5535
URL:横浜税関
※「クイーンのひろば」見学についてはこちら

<横浜税関建築DATA>
横浜市認定歴史的建造物
竣工:昭和9年3月(2003年10月増改築)
設計者:吉武東里
高さ:51m
参考資料:横浜税関ホームページ、横浜税関パンフレット

次ページでは、横浜三塔物語スポット(2)~(4)と裏ワザを紹介

  • 前のページへ
  • 1
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます