神奈川県庁 本庁舎(キング)
次は、2番目に高い神奈川県庁(本庁舎)へ。3代目の庁舎が関東大震災で焼失したため、大正15年に行われたコンペ(公募)により、小尾嘉郎のデザインが採用されました。昭和初期に流行した、帝冠様式(=鉄筋コンクリート造の洋風建築に和風の瓦屋根を載せたデザイン)の先駆けと言われています。「キング」と呼ばれるにふさわしい、重厚なたたずまいです。開放時間(9:00~17:15)は見学自由。エントランスを入ると、レトロ感あふれるホールになっています。ホールや階段は、よく昭和の時代を描いた映画やドラマの撮影などにも使われています。
床タイルの模様、天井のシャンデリア、大理石の階段と手すりの装飾、レトロな装飾の各階の廊下……それらを見学しながら、階段を上がって行きましょう。
6階には「展示コーナー」があり、庁舎の歴史がわかるパネルと模型が展示されています。
こんなところに、気持ちよいオープンエアスペースがあるとは、あまり知られていません。ぜひ、外へ出てみてください。
神奈川県庁では本庁舎の内部を公開しています。知事室や旧貴賓室、旧議場など、レトロな雰囲気いっぱいの室内をぜひご覧ください。公開日等は公式サイトでご確認ください。→こちら
所在地:横浜市中区日本大通1
展示コーナー開放時間:9:00~17:15
休庁日:土・日・祝日
交通・アクセス:みなとみらい線日本大通り駅県庁口出口すぐ、JR京浜東北線関内駅、横浜市営地下鉄から徒歩約10分
地図:Yahoo!地図情報
問い合わせ先:神奈川県庁 TEL045-210-1111(代表)
URL:神奈川県庁
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※本庁舎公開についてはこちら
<神奈川県庁 本庁舎建築DATA>
国登録有形文化財
竣工:昭和3年11月
設計者:佐野利器、神奈川県内務部(コンペ当選案:小尾嘉郎)
高さ:49m
参考資料:神奈川県庁ホームページ
横浜三塔物語スポット(1) 神奈川県庁分庁舎前
神奈川県庁本庁舎の道路をはさんで向かいにある建物が、神奈川県庁分庁舎です。そこに横浜三塔が見えることを示すプレートがあります。そこに立って眺めると、正面にキング、右手にクイーン、左手にジャックが見えます。冬はイチョウの街路樹が落葉しているので、よく見えますが、イチョウの葉がある季節は隙間からクイーン、ジャックがわずかにのぞいて見える感じになります。
次ページでは、一番背が高いクイーンを紹介