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横浜三塔 関内の歴史的建造物をめぐる(2ページ目)

横浜・関内エリアにある「横浜三塔(キング・クイーン・ジャック)」。そして、横浜三塔が見えるスポットをめぐると願いがかなうという都市伝説「横浜三塔物語」。関内エリア周辺にある「横浜三塔」にまつわるスポットをめぐります。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

横浜開港記念開館(ジャック)

大正6年に竣工した、横浜開港記念会館。愛称はジャック

大正6年に竣工した、横浜開港記念会館。愛称はジャック

まずは、横浜三塔の中で一番はじめに建てられた、横浜開港記念開館へ。明治42年の横浜開港50周年を記念して建設が決まり、市民からの寄付によって、大正6年に竣工しました。赤レンガの時計塔がシンボルの、かわいらしい建物です。

2階ホールにあるステンドグラス。ここが資料コーナーの入口です

2階ホールにあるステンドグラス。ここが資料コーナーの入口です

横浜開港記念会館は国の重要文化財に指定されています。横浜市中区公会堂として使われながら保存されているという、全国でも珍しい建造物です。

開館日(10:00~16:00まで)は、廊下や階段、2階にある資料コーナーを見学することができます。ステンドグラスや飾り窓などのレトロなインテリアと、ジャックの歴史がわかるパネルや資料を見ることができます。(ただし、全館貸し切りなどの日は見学できないこともあります)

 

1階にある講堂。通常は集会やコンサートなどに使われていますが、毎月15日の一般公開日に見学できます

1階にある講堂。通常は集会やコンサートなどに使われていますが、毎月15日の一般公開日に見学できます

また、毎月15日は「一般公開日」として、日ごろは使用中で見られない講堂や会議室も見学することができます(一般公開日の見学時間は10:00~18:00)。

講堂は、当時約1000名(※)も収容できる集会所で、政治家などのオピニオンリーダーの講演会やオペラなどのイベントが行われました。高い天井と装飾が美しい講堂です。
※現在は消防法の関係で定員は481名

 

ペリー艦隊が来航した時の船「ポーハタン号」を描いたステンドグラス

ペリー艦隊が来航した時の船「ポーハタン号」を描いたステンドグラス

現在の内部は、関東大震災で外壁を残して屋根と内部が焼失したため、そのほとんどは昭和2年に修復された時のもの。大正6年の竣工当時にあったドーム部分については、平成元年に復元されたものです。

平成11年には内装・外装の補修工事が行われ、震災復旧当時の美しさが再現されました。気軽に見学できることを知らない方が多いのですが、外から眺めるだけでなく、ぜひ建物の中にも入ってみてください。

 
一般公開日のみ見学できる2階「特別室」

一般公開日のみ見学できる2階「特別室」

横浜開港記念会館には、毎日「ジャックサポーターズ」というボランティアが常駐し、建物内を無料でガイド(※)してくれます。ジャックの歴史やインテリアなどについて説明してくれるので、気軽にたずねてみてはいかがでしょうか。
※20名以上の団体のガイドの際は、要事前連絡

 
■横浜市開港記念会館
所在地:横浜市中区本町1-6
開館時間:9:00~22:00
※通常時の見学時間は10:00~16:00、一般公開日(毎月15日近辺)は10:00~18:00
休館日:毎月第4月曜日(祝日・休日のときは翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
交通・アクセス:みなとみらい線 日本大通り駅出口1から徒歩1分、JR京浜東北線・根岸線 関内駅南口から徒歩10分、横浜市営地下鉄 関内駅出口1から徒歩10分
地図:Yahoo!地図情報
問い合わせ先:045-201-0708(開館日の9:00~22:00)
URL:横浜市開港記念会館

<横浜市開港記念会館建築DATA>
国指定重要文化財
竣工:大正6年6月
設計者:山田七五郎、佐藤四郎ほか(コンペ当選案:福田重義)
高さ:36m
参考:横浜市開港記念会館ウェブサイト、横浜市開港記念会館リーフレット

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