※この記事は2004年12月の情報です。メニューや料金は変更になる場合がありますので、ご了承ください。
和食店の店主がつくった味噌ラーメン専門店
鍋をふっているのは店主・似鳥栄喜さん |
しかし、なかなか納得がいくラーメンができず、どんどんラーメン作りにハマっていったのだとか。試作に試作を重ねて2年、料理人人生37年の粋を集め、ようやく納得いく味噌ラーメンが完成、『わびさび』を手放して、けやきをオープンさせたのです。「味噌ラーメンの聖地・札幌で味噌ラーメンを極めたい」──そんな店主の思いが実を結び、入れ替わりが激しいススキノで行列のできるラーメン店となったのです。
カジュアルな雰囲気の店内
カウンターの中では、忙しくスタッフが動き回る |
味噌ラーメンのオーダーが入ると、店主が野菜炒めにとりかかります。少々高めのカウンターの向こうでは、時折炎が立ち上がり、香ばしい香りが漂います。待ち時間は少々長め。鍋をふりながら、肉みそを入れたり、ラードを入れたりする店主の動きを見ながら、味噌ラーメンの登場を待ちます。
和食の香り漂うオーソドックスな味噌ラーメン
「お待たせしました。熱いですので、気を付けて」──カウンター越しにラーメンを受け取ります。高く盛られた白髪ネギ、その下にある野菜炒め、麺の姿はあまり見えません。一見、普通の味噌ラーメン。しかし、色とりどりの野菜、高く盛られた白髪ネギ、見た目の美しさはさすが元・和食店店主、という感じです。野菜炒めの中身は、大きくカットしたキャベツ、細切りニンジン、もやし、キクラゲ、そして粗挽きのひき肉。ほかには、メンマが少々入っていて、白ゴマと白髪ネギがたっぷりとトッピングされています。
旨みがギュッとつまったスープ
具と麺を大胆にグルグルとかきまぜ、まずはスープを「いただきます!」 ラードが表面をおおっているのですが、想像したほどのこってり感はなく、あっさりしています。トンコツ、鶏ガラ、野菜をじっくり煮込んだ、清湯スープで、旨みがギュッとつまっています。歯ごたえがあるプリプリとした麺
麺はいわゆる札幌ラーメンによく使われている半透明の太縮れ麺。スープがよくからみます。噛めば噛むほど味がある、そんなぷりぷりとした食感です。何日もかけて熟成させてあるため、他にはない味と食感が出るのだということです。見た目はオーソドックスな麺ですが、味は超一級でした……。野菜が甘い!
トッピングされている野菜、これがホントに甘いんです! 決してスープが塩辛いから、というわけではありません。野菜の旨みをしっかりと引き出してあるのでしょう。ただ炒めてあるだけではないようです。麺→スープ→野菜→麺→スープ……かなりの時間を費やして、一つひとつをじっくりと味わっていただきました。注意したつもりなのですが、底にはひき肉が残ってしまいました。具が底に残ってしまうのは、札幌ラーメンの宿命なのかも……そんなことを考えつつ、次回は「味噌コーンバターラーメン(1,100円)をゼッタイに食べよう!」とまたまた心に誓ったのでした。【札幌味噌ラーメン専門店 けやき(欅)主なメニュー】
味噌ラーメン 900円
味噌コーンバターラーメン 1,100円
チャーシューメン 1,200円
辛いラーメン 1,000円
ネギラーメン 1,000円
にんにくラーメン 1,000円
ミニラーメン 550円
そういえば、2004年12月29日(水)までは、横浜市民感謝祭として、横浜市民は入場料が無料になります。サイトから事前に登録し、横浜在住・在学を証明するものを持参すれば、OKです。横浜に住んでいながら「ラー博に行ったことない」という方は、この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
新横浜ラーメン博物館
・所在地:横浜市港北区新横浜2-14-21
・営業時間:11:00~23:00(土日祝10:30~23:00)入場22:00まで、L.O.22:05
・定休日:年末年始(12月30日~1月2日)、展示替えなどの臨時休業あり
・交通・アクセス: JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄8番出口より徒歩1分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:045-471-0503
・HP:新横浜ラーメン博物館
【関連サイト】
・All Aboutラーメンガイドサイト