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1杯で鶏半分! らーめんの千草

新横浜ラーメン博物館に2004年に入って2店目の新店登場。1月15日OPENの「春木屋」に続き、3月3日「らーめんの千草」がOPEN。岩手からやって来た「鶏」だけを使ったラーメンは見た目も味も超シンプル。※退店しました

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

らーめんの千草
らーめんの千草
新横浜ラーメン博物館(ラー博)に2004年に入って2店目の新店が3月3日にOPENしました。「ラーメンのもう一つの源流」とラー博が自信を持ってすすめるお店、らーめんの千草。昭和23年に岩手久慈に誕生した、地元で愛されているラーメン店です。
※この記事は2004年3月の情報です。らーめんの千草は退店しました。

なぜラーメンの源流なのか。ラー博によると「一般的に『ラーメン』というと、しょう油・味噌・塩・とんこつと大きく分けて4種類。が、今回登場するお店は、鶏以外の素材を一切使わない純鶏スープということで、新しいラーメンのルーツである」と説明されています。鶏ガラベースのスープはよくありますが、ネギやニンジンなどの香味野菜などは入らず、「鶏だけのスープ」ということが新しいようです。

らーめんの千草
らーめんの千草
新店の場所はB2フロアの階段の横、元「純連」があった場所。純連がB1フロアに移ってからはしばらくは露店があったのですが、そこにようやくお店が入りました。のれんをくぐると、壁に向かうカウンターと厨房に向かうカウンター、テーブル席があります。純連と同じレイアウトではないかと思いますが、ちょっと自信がありません……。

らーめん(700円)をいただきました。あまり待つことなくラーメンがやって来ました。よい香りがします。見た目は超シンプルで、具はチャーシューとメンマ、ネギ。さっそくジマンのスープを一口。「熱っ!!」鶏油が浮いているので、とってもスープが熱かった……。でも最初だけで、あとはさほど熱くはありませんでした。とってもあっさり、さっぱりした味です。鶏の旨みがギュッとつまったスープです。


使われている鶏は青森県産で、550~700日も飼育される大型鶏。ブロイラーは生後約50日で出荷されると言いますから、さぞ大きいんでしょうね。鶏の肉とガラを別々の寸胴でとり、にごらないようそれぞれを「微笑むような火加減」でじっくり煮込んで、最後にあわせます。ラーメン1杯に0.5羽相当の鶏が使用されている計算になるそうです。

麺は白っぽく、不規則に縮れています。かん水が少な目の自家製麺とのこと。「あれ??」麺を持ち上げると、長い長い! 頭の上まで持ち上がるほど。

その長さのヒミツは広報紙「ラー博TIMES」に書いてありました。一般的な麺は約25cmぐらいですが、千草の麺は約70cm。「麺は1本2gで70本、合計140g入っている」とのこと。「ラーメンの醍醐味は麺の持ち上げだから、麺を長くしている」んですって。これまでのラーメンとはちょっとちがうようです。

長~い麺をしっかり持ち上げて、ズルズルズル……。写真を撮ったりして時間が経ったせいか、ちょっとやわらかい感じでした。「春木屋」の麺もおいしかったですが、こちらの麺もおいしい! 純鶏スープと合っています。

2枚のっているチャーシュー。これもスープと同じ鶏肉で、茶色っぽい方がモモ肉で、白っぽい方がムネ肉です。モモは噛みごたえがあって、ムネは繊維にそってさける感じでした。しょう油味はあまりせず、さっぱりした感じでした。

スープも具も「まるごと鶏」というラーメンなので、食べる前は「飽きるかも」と思っていましたが、ゼンゼンそんなことはありませんでした。ラー博店は3代目の遠藤圭介さんが仕切ります。「水以外はすべて本店の素材を確保しました」ということで、本店とほぼ同じ味が楽しめるのではないかと思います。

らーめんの千草
らーめんの千草
それどころか、本店では味わえない新しいメニューが登場しています。千草特製らーめん(900円)です。鶏油であげた鶏の竜田あげをのせた「鶏づくしのラーメン」なのだとか。次回はこれにチャレンジしたいと思います。

【らーめんの千草主なメニュー】
らーめん 700円
千草特製らーめん 900円
カツらーめん 1,000円
三陸わかめらーめん 850円
ミニラーメン 550円
ミニカツラーメン 750円
地ビール 500円
など
※この記事は2004年3月の情報です。らーめんの千草は退店しました。

新横浜ラーメン博物館
・所在地:横浜市港北区新横浜2-14-21
・営業時間:11:00~23:00(土日祝10:30~23:00)入場22:00まで、L.O.22:05
・定休日:年末年始(12月30日~1月2日)、展示替えなどの臨時休業あり
・交通・アクセス: JR新横浜駅より徒歩5分、横浜市営地下鉄8番出口より徒歩1分
・地図:Yahoo!地図情報
・TEL:045-471-0503
・HP:新横浜ラーメン博物館

【関連サイト】
All Aboutラーメンガイドサイト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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