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タマちゃんが西区住民になった日

タマちゃんが、横浜市西区の住民に? 12日に住民票が発行されると聞き、朝早くから西区役所に行って来ました。イベントの内容とは? 住民票とは? 横浜ガイドが詳細をレポート!

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

2月12日11:00、ほのぼのしたイベントが横浜市の西区役所で行われました。タマちゃんに住民票を発行、さらに「西区まちのセールス大使」に任命するというイベントです。タマちゃんとは、もちろん、あのアゴヒゲアザラシのタマちゃん。西区を流れる帷子川(かたびらがわ)の護岸にちょくちょく姿を見せることから、西区のきれいなまちづくりを呼びかけるキャラクターに任命されたのです。ニュースではちょっとしか報道されなかったので、イベントの一部始終を詳細にレポートしてみます。
※写真パネルは「タマちゃんを見守る会」メンバーが撮影


※この記事は2003年2月の情報です。

何かとお騒がせなタマちゃん関係のイベントとあって、会場となった西区役所には見物客より報道陣の方が多数押し掛けていました。11:00前、近所にある南浅間保育園と杉の子幼稚園の園児たち約50名が入場、さらに会場は喧騒とした雰囲気に。11:00、司会の女性の「みなさん、こんにちは~!」のかけ声で、イベントが始まりました。

「ただいまから、西区の帷子川に姿を現しているアザラシのタマちゃんに『まちのセールス大使』の任命をする式を開会いたします」
なんと! 住民票を発行するイベントではなく、任命式が主題でした。
「まずはじめに、タマちゃんの代理として西区の幼稚園・保育園の皆さんから戸籍課長へ転入届を出していただきます」
先生の誘導で園児代表2名がとことこと前へ進み出て、戸籍課長に転入届を出しました。戸籍課長はそれを受け取り、住民票を発行する手続きをしに部屋の外へ出ていきました。

その間、今回のイベントの趣旨を説明するため、君塚西区長があいさつ。
「タマちゃんが去年の9月から帷子川に住み始めました。これは帷子川がキレイだということです。また、周りの住民の人たちもやさしく見守っています。皆さんもゴミを捨てないように約束してくださいね。みんながまちをきれいにするのを守れるように、タマちゃんに力を貸してもらうため、セールス大使に任命します。また、タマちゃんが住んでいる証拠として住民票を渡したいと思います」

戸籍課長と先ほどの園児2名が再び前へ。一人の園児がA3サイズのタマちゃんの住民票をうれしそうに受け取り、もう一人の園児は大きなタマちゃんのぬいぐるみをもらいます。うれしそうに列に戻っていきました。

「次に、西区長から「まちのセールス大使任命証」を交付します。任命証は「タマちゃんを見守る会」会長の田中さんに、タマちゃんの代理として受け取っていただきます」
タマちゃんを見守る会というのは、タマちゃんが縁で知り合った方々が集まってできたグループ。多摩川に出現した時から見守っている人もいるそうです。毎日、タマちゃんが帷子川に現れないか、観察を続けていらっしゃいます。

続いて、見守る会の相談役・相沢さんがごあいさつ。
「今日(2/12)で、タマちゃんが帷子川に姿を現してちょうど5ヶ月。通算37回、タマちゃんは姿を現しました。観察していると、そのうち中潮は19回、日曜日は9回、月平均8回、というデータ出ています」
おぉ、なるほど。神出鬼没のタマちゃんを見守るのって、ホント、たいへんそう。ちょこっと行ってみるだけでは、とてもタマちゃんに会えそうもありませんね。さらにお話は続きます。
「タマちゃんの現状ですが、11歳で男の子です。体重は120kgぐらい、身長は150cmぐらいです。護岸で休息していますが、ゼッタイに大きな声を出したり、フラッシュをたいて写真を撮ったりしないでくださいね」

その後、予定されていなかった出来事が! また、どんな住民票が発行されたのか! 続きは次ページで!
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