待つこと5~6分、待望のラーメンが出てきました。八戸支那そばには、チャーシューが2種類(肩ロース、モモ)、そして京都産小松菜、白ネギ、メンマが入っています。大陸チャーシューメンは、チャーシューが4種類(肩ロース、モモ、豚バラ、豚ロース)とボリュームアップします。ちなみにミニラーメンはチャーシューがロースだけのようです。
※写真左 八戸支那そば


まずは自慢のチャーシューを一口。肩ロースは脂身がほどよく入っていて柔らかく、モモは脂身が少ないので歯ごたえがあります。豚バラは脂身がおいしく、豚ロースはとろっとした食感が楽しめます。すべて青森県十和田産のガーリックポークという品種で「おいしい!」と思わず口に出すほどの味でした。肉本来の旨みが前面に出ていて、あまり味付けはされていないように感じました。
※写真右 大陸チャーシュー麺

麺は太めで平ら、少し縮れています。喜多方ラーメンの麺を少し細くした感じ。ツルツルした感じで柔らかったです。厨房からは、チャッチャと湯切りする音が聞こえてきました。麺の湯切りは、常に一定の重さになるように練習したそうです。(TVでは湯切りの練習風景が登場しました)

麺に使われている小麦は、青森の南部産。地元・青森の素材にこだわった自家製麺です。しかも、一つひとつ手揉みして、コシを出しているという手間のかけよう。東北の名物料理「ひっつみ」をイメージして、もちもち感と舌触りを再現したそうです。

スープはしょう油が濃いめ。佐野氏こだわりのしょう油ダレで、岩手県産の2年もろみ熟成しょう油が使われています。しょう油の味を決めると言われる「火入れ」の行程を、蔵に出向き、佐野氏自らが行ったというほどの入れ込みよう。まさに食材の鬼!

そのしょう油ダレを、店主が一生懸命に作ったスープで割ります。スープの素材は、青森産の素材にこだわって使用されています。六戸産地鶏シャモロックを中心に十和田産ガーリックポーク、そして、田子産ニンニクや焼き干、スルメ、小川原湖産モクズガニとヤマトシジミなどが入っています。特にスルメは、佐野氏のスープを飲んだ店主が、「何かが足りない」と加えた素材だそうです。

海鮮が多く使われているわりには、魚の臭みは感じません。ちょっと油っぽい感じがしますが、麺との相性は良いと思います。(佐野氏の『支那そばや』は麺の味が強すぎて、スープの印象は薄い?)全体としては、高級素材を使って「普通の」しょう油ラーメンに見事に仕上げた、という感想です。新しいけれどどこか懐かしい、そんな素朴な印象を持ちました。さて、皆さんの評価はいかがでしょうか。

しばらくは、土日は1時間から2時間待ちになると思われます。平日も30分から1時間ぐらいの待ち時間になりそうです。期間限定ということで、きっと人気はおとろえないでしょう。

ラー博の公式サイトでは、『八戸麺道 大陸』がオープンするまでのドキュメントが掲載されています。オーディションのようすやスープのできるまで、オープン当日のようすなどが写真入りで楽しめます。行く前に読んでみるといいかもしれません。
※出店期間は終了しました。

これまでの「いざ、ラーメン博物館へ!」シリーズ
<1>マメさん惜しまれつつ閉店
<2>食材の鬼・佐野実氏の麺を食す
<3>『通堂』のラーメンは沖縄の味

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