服が増える?!秘密の千木筥
芝神明に来たら買わねばならぬものがもうひとつ。それは「千木筥(ちぎばこ)」です。「千木」が「千着」 に通じるということで、(女性の)服が増えるのを願い、タンスに納める週間があります。転じて、良縁の縁起物としても重宝されています。
名前については、藤のつるで編んだ餅器「千器」から、あるいは千木から作ったから、など諸説あります。
からころと音がするので、おそるおそるあけてみると、福豆が三粒入っておりました。
以前は、だらだら祭りの間しか受ける事ができませんでしたが、今は授与所においてあるそうです(初穂料1.200円)。ただ、私が訪れたときも、夕方だった事もあるのでしょうが、最後の一つだったような。
17日には制作実演があるそうです。
ここが舞台! 火事と喧嘩は江戸の華
「め組の喧嘩」
芝は江戸っ子の町です。
火消しのめ組と、相撲取りが大喧嘩した有名な「め組の喧嘩」も、ここが舞台。
この事件を題材にした歌舞伎 「神明恵和合取組(かみめぐみわごうのとりくみ)」が上演される時、今も 役者さんたちは、このお社に参拝するといいます。
一説によると、事件は、文化2年(1805)、境内で勧進相撲が行われていた時に起こりました。
相撲を見物にやってきた、火消しの鳶(とび)職人たち。
彼らは 木戸銭を払わなくてOKの特権を持っていたが、中に火消しじゃない者が混じっていたから、話はややこしくなったのです。
部外者は払え! いや、そのくらいいいじゃないか
と、小競り合いがあったというわけ。
時代劇のような面影は失われたが、芝・浜松町界隈には提灯が飾られ、町ぐるみで千年祭を待つ気持ちは江戸時代と変わらない。 |
ぐっとこらえて、 その場はなんとかおさまったものの、
芝居小屋で再び鉢合わせ。
互いにどうもすっきりしない所に
だらしないと、けしかける輩もいたりして、
くすぶっていた火種が再燃。
さらに、事態に驚いた火消しの長治郎が半鐘など鳴らしたもんだから
火事だと勘違いして、あっちこっちから火消しが
集まって大喧嘩になってしまったんだとか。
力の強い相撲とりと、気の荒い鳶のこと。
そりゃすごかったはずです。
最後は与力・同心が出動。
鳶の辰五郎が江戸払いになるなど、お咎めを受けました。
しかし、そこでイキだね~と思わせるのが南町奉行所 根岸肥前守鎮衛のお裁き。
「事の起こりは、半鐘が鳴ったことである」として、半鐘を三宅島に遠島(島流し)にしたというんです!
いずれにしても、江戸が凝縮されたような話。時代劇でしか知らない奉行所や同心、め組が
すごく身近に感じられてきます。
東京タワーの麓の町、オフィス街「芝大門」という町の印象も、ちょっと変わってきませんか。
<参考>「州崎で何が起こったか」(歌舞伎ガイド・五十川さんのサイト)
◆芝大神宮 鳳輦御神幸 予定(2005年9月17日)
1.午前1部・・・9時:神社を発輦 。赤羽橋南~一の橋。10時半:麻布十番。
2.午前2部・・・ 11時半:麻布十番発。戸板女子大~芝園橋~12時25分:芝商店街(港区芝2丁目)
3.午後1部・・・ 13時45分:芝商店街出発。 芝1丁目(山手線付近)~14時30分:浜松町駅前「世界貿易センタービル」 ~新橋方面
4.午後2部・・・16時30分:新橋5丁目出発~日本赤十字社~芝大門~17時15分 神社へ
主な行事予定 (16日~18日は歩行者天国)
●9月16日(金) 9時半:御鎮座壱千年記念大祭 舞楽奉納
●9月17日(土) 8時半:発輦祭~町内巡幸(上の予定参照)
14時半:狂言奉納(御拝殿) /千木筥制作実演
17時半:着輦祭
●9月18日(日) 各町内神輿連合渡御
●9月19日(祝)13時半開場「奉納落語會」
出演: 鏡味正二郎(太神楽曲芸)・柳家禽太夫
入場無料
芝大神宮
<住所> 港区 芝大門1-12-7
<交通> 山手線「浜松町駅」徒歩7分/都営大江戸線・浅草線「大門駅」徒歩1分/都営三田線「御成門駅」徒歩5分
<URL> http://www.shibadaijingu.com/
<MAP> Yahoo!地図
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