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向田邦子さんも常連だったという、大正8年創業「喫茶去(きっさこ)快生軒」。ブレンド400円でほっと一息。地元のおじいちゃんと相席で町の雰囲気を味わうのも小さな旅の楽しみ。甘酒横丁交差点そば。
1月の風が冷たい日。
京橋で映画の試写を観終えた後、地下鉄に乗って人形町に行きました。

お昼には遅く、夕飯には早い、という微妙な時間のため、親子丼の玉ひでも、ポークソテーが恋しい洋食キラクも中休みでしたが、そんな超有名店をに入らずとも、まぁなんとおいしいものがいっぱいなのでしょう、この街は。

そこには、寒風に背を丸めながらも、いいねぇ~、シアワセだねぇ~とお土産を抱え、自然に頬ゆるむ私がいたのでした。
今回は、そのごくごく一部をご紹介します。

人形町デビューに贈る 甘酒横丁

大通りから明治座へ抜ける通りの両側には、「甘酒横丁」という緑ののぼりが並びます。
「柳屋」の行列ができる鯛焼(130円)、「鳥忠」の秘伝だしが入った「玉子焼」、「にんぎょう町草加屋」の手焼きせんべい、「志乃多寿司総本店」のいなり寿司…。

食以外に目を映しても、「岩井つづら店」や三味線の「ばち英」など、人形町ビギナーには、あっちへこっちへと歩きやすい通りだと思います。


明治の始め頃、角に「尾張屋」という甘酒屋さんがあり、たいそう繁盛していたことからこの名前がつきました。当時は、今と違い、横丁と呼ぶにふさわしい小路だったとか。

その尾張屋さんも店を閉め、いったんは消えかけた名前でしたが、1980年代に町の人たちによって復活しました。

ジャンボがんも恋しや お豆腐の双葉

今も「双葉商店」さんの店先では、「あま酒」を売っています。
甘酒横丁に来たんだから、というわけで、その場で飲んで体をあっためていく人も結構多かったですね。

この双葉は明治40年創業の豆腐屋さん。甘酒も特製麹(こうじ)を使っています。



名物は直径12センチのジャンボがんもどき(600円)。 お正月に、大小のがんもどきを重ねミカンを載せたところ評判になり、定番になったというからおもしろい。

“ねりもの好き”としては迷ったのですが、今回は「竹豆腐」(300円)を買ってみました。

左は塩をふって。右の「胡麻竹豆腐」はそのまま。プリンみたいにスプーンで、なめらかな味わいをいただきます。


老舗の味を守りながらも、こうして新しい商品がどんどん生まれてくる。
その心意気がいいなぁと思います。

2階には御食事処もあり、この竹豆腐やがんもどきをいただく事もできます。今度、友達を誘って来てみたいお店ですね。新橋にも姉妹店があるようです。

●双葉商店●
<住所> 中央区日本橋人形町2-4-9 双葉ビル
<営業時間> 6:00~20:00(1階)
<URL> ぐるなび(2階の豆腐料理店)
<MAP> Yahoo!地図

●喫茶去 快生軒●
<住所> 中央区日本橋人形町1-17-9
<営業時間> 7:30~18:30 日祝休
<URL> http://www.cosmonet.org/~coffee/
<MAP> Yahoo!地図


アクセスも抜群 懐の深い街

しつこいようですが、他にもあるんです、気になるたたずまいの喫茶店、気になる洋食屋、気になる職人技に、小さなお社。
ひょっとしたらガイドブックには載っていないし、日常すぎて載るまでもないお店かもしれません。それでも、ある人にとっては一番笑顔の出る場所になる。

人形町には、そんな通りいっぺんでない懐の深さを感じます。

人形町へのアクセスは、地下鉄日比谷線、都営浅草線が便利ですが、半蔵門線「水天宮」や都営新宿線「浜町」でも徒歩圏。
想像より近いと思いますよ!

あとは日曜日祝日をお休みするお店や、早じまいのお店が多いことだけ注意して、大いに人形町を歩いてみてくださいね。


<関連記事>

人形町シリーズ第2弾 赤い扉の向こうにカレーパン(ガイド記事)

 この記事の続きになります。おいしいカレーパンのアップルドーナツ。
 そして何はなくとも水天宮のご紹介。 ぜひ読んでください。

にほんばし人形町

 商店街の公式サイトです。七福神めぐりなどのコースも。

東京カフェマニア:喫茶レモン@人形町

 いわゆるガイドブックには載らないようなお店の風情を、落ち着いた
 文章で紹介していらっしゃいます。素敵です。

ガブリエル (All Aboutフレンチガイド)

 人形町にある隠れ家的フレンチのお店。



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