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<for m>連動企画 山の上ホテル50周年 作家たちが愛した丘の上の和室(2ページ目)

「山の上ホテル」は2003年で創業50周年。特別プランで、池波正太郎らが実際に創作活動をおこなった和室に宿泊し、彼らも舌鼓をうった食事を味わうことができます。紳士・淑女にお勧め。

執筆者:妹尾 みえ


◆◆◆氷冷蔵庫のあるてんぷら屋さん

 
 1階にある「てんぷらと和食 山の上」もまた今年で50周年を迎えました。

 中休みなしで、朝7時から夜9時(LO)の営業。朝食ファン、遅めの昼食ファンも多いんです。 

 

 気心の知れた人とカウンターに並んで、揚げたてのてんぷらをいただきましょう。

 独自にブレンドした太白ごま油と純正ごま油でさくっと揚がった旬の味。上品な天つゆもいいが、沖縄産の<粟國の塩>でいただくとまた格別。

「活海老と野菜のてんぷら定食」(5千円)の内容は、活海老2尾、野菜10品です。


 撮影用に、「金の揚げ台」に、天草のエビ、エビの頭、ハゼ、ギンナン、ミョウガなどを揚げていただきました。

 宿泊プランのメニューは決まっていますが、苦手な物がある方は宿泊を申し込むとき事前に申し出れば、融通をつけてもらえるそうです。

 ところでカウンターの後ろにあるヒノキの扉。これはなんでしょう?実は冷蔵庫なんです。
  電気ではなく、 昔ながらの氷式。冷やされすぎることなく、素材のみずみずしさが保たれるのだそうです。

 ではお品書きにある丸に十のマーク。これは何の素材をあらわしているか、おわかりでしょうか。そう、これは薩摩藩の丸十、つまりは「さつまいも」なんです。
 
 一度いただけば、てんぷらって衣まで、こんなに美味しかったんだ!と、必ずや再発見させてくれるでしょう。

 食後は、館内にあるバー「モンモン」か「ノンノン」へ寄ってみるのもひとつです。
 止まり木で、幸福な1日の終わりにゆったりと乾杯。
 


◆◆◆建物は昭和12年うまれ
 こじんまりしたホテルのあちこちに、素敵なアートや調度品がみつかるのも、居心地のよさのひとつ。
  もともと丘の上に洋館が誕生したのは、昭和12(1937)年のこと。当初は、女性を対象にした欧米のマナーを啓蒙する施設でした。

  設計したアメリカ人ヴォーリズは、メンソレータムでおなじみ「近江兄弟社」を創設した人物でもあります。言われてみれば、なんとなく共通したセンスをおぼえます。

「山の上ホテル」は、何度も訪れ肌で感じたいホテル。
  もっと知りたい方には、常盤新平・著『山の上ホテル物語』(白水社) 雑誌『街ぐらし』No.15/2003秋(エフジー武蔵)をおすすめします。
■作家たちの和室宿泊プラン■

1室2名  21.000円(1名)
1室1名  25.000円


●ディナー
 (和洋中よりチョイス)
  +朝食(和・洋選択可)又はランチ
●ホテル近くの
  フィットネスクラブ無料
●お楽しみプレゼント
※平日のみ(土日はご相談ください)


■山の上ホテル
 TEL:03-3293-2311
 住所:千代田区神田駿河台1-1
 アクセス: JR・地下鉄お茶の水駅下車徒歩4分
       東京駅より車で10分
 http://www.yamanoue-hotel.co.jp/

 

※この記事は、2003年9月1日現在のものです。

for m「悦楽のTokyo Hotels」も是非ご覧ください。

 

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