防災/防災関連情報

震災時にペットはどうなるの?

大震災がもし起きたときに、家族同様のペットは一体どうなるのか? 家に住めなくなったら避難所に行けるのか? 災害弱者として切り捨てられがちなペットについてその実態を考えてみましょう。

和田 隆昌

執筆者:和田 隆昌

防災ガイド

家族も同様のペットを飼っている方。もし家が被災して住めなくなってしまったらペットはどうしますか?「もちろん連れて逃げます!」という方がほとんどだと思いますが、残念なことに基本的に避難所ではペットの受け入れができないと思っておきましょう。それは震災時には全てにおいて人命が優先されるために、いかに飼い主が家族同様と主張したとしてもそれは集団生活にはそぐわないものです。同様に、避難所や補給施設ではペット用に水や食料が配給されることはありません。ペットをお持ちの方は被災時には自分の水や食料とともに、ペットにも十分な用意をしておくことが必要となります。

震災時にペットはどうなるの?

ペット
大災害時には人命が何よりも優先されてしまいます。災害弱者であるペットは主人が守るしかないのです。
避難所に行こうと思っても「ペットを連れている方はご遠慮下さい」と言われる可能性は大きいでしょう。避難所に大きなスペースがあった場合には、ペット専用スペースを設ける場合もありますが、それはその自治体の担当や地域の防災リーダー達の考え方や被災状況によって対応が変わるものです。

大規模な災害が起きた場合、避難所には様々な住民が集まってきます。子供や老人、妊婦、病人や怪我人など災害弱者と呼ばれる方がまずは優先されるべきです。しかしそんな人たちですら全員が避難所に入れるとは限りません。東京都で直下型地震がおきた場合、23区のあるひとつの区では16万人の自宅外避難者を想定していますが、そのうち避難所に入れるのはわずか7人に1人とされているのです。そんな所で「ペットといっしょに」と言っても我儘ととられてしまうだけでしょう。


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