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泡消火薬剤 [Foam compound] |
泡消火薬剤とは、ガソリンなどの液体燃料による火災の消火に適した薬剤です。燃焼している液体燃料の液面を覆うことにより、空気を遮断する「窒息効果」と、泡の中に含まれる水分による「冷却効果」で消火します。 2003年十勝沖地震により、出光興産北海道製油所でナフサのタンクなどから出火しましたが、この時は「たんぱく泡消火薬剤」が使用されました。9月26日に発生した出光興産(株)海道製油所火災PDF形式 from 消防庁特殊災害室 9月28日に発生した出光興産(株)北海道製油所火災PDF形式 from 消防庁特殊災害室 ただし、たんぱく泡消火薬剤はアルコール系の液体には効果が弱く、液面に触れると消泡してしまい、液面を泡で覆うことができません。 これは、たんぱく泡中の水分が水溶性液体の危険物に吸収され、泡膜がもろくなってしまうことが原因です。そのため、水溶性液体用泡消火薬剤が開発されています。 メタノール、アセトン、IPA(イソプロピルアルコール)、アルコール自動車燃料のガイアックス(ガソリン、アルコール、エーテルなどの混合燃料)が、これに該当します。 アルコール系火災に有効な泡消火剤 ・たんぱく系耐アルコール泡消火薬剤 ・合成系水溶性液体用泡消火薬剤 ・たんぱく系水溶性液体用泡消火薬剤 薬剤の種類 ・たんぱく泡消火薬剤 |
9月26日に発生した出光興産(株)北海道製油所火災PDF形式 9月28日に発生した出光興産(株)北海道製油所火災PDF形式 |
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