夏休みを満喫中に一件の火災が発生。原因は「ひとだま」。
と、いってもおもちゃの花火です。
しかし、これがよく出来た製品で、肝試しやキャンプなどでとても人気があり、うっすらと燃え上がる炎はまさに「人魂」。これさえあれば、あんなことやこんなことが出来るし(スミマセン、一人でいろいろ想像してしまいました)みんなが驚く事は間違いなし!
子供が飛びつかないわけがありません。
まだまだ花火を楽しむ機会はいっぱいありますので、少しでもこのような火災が発生しないように、今回の事故事例をご紹介いたします。
●事故内容
夜中に、2人の中学生が「火の玉」の花火で遊んでいたところ、近くの樹木(シュロの木)に火の玉が接触して、樹木3本の表皮が燃えたために119番通報。消防車が出動しました。
幸い、けが人はいない模様。
●商品の概要
約40cmの針金の先の綿に、付属している特殊な液(主成分:エチレングリコール)を染みこませて火をつけると、暗闇にゆらめく青白い火の玉が3分程度浮かび上がるというモノ。これは煙も臭いも無く、ガソリンなどと違い燃え広がったりせず、消火も水で出来るので本来は安全性の高い製品です。
●危険のポイント
高学年向きと表示してあり、花火などといっしょに販売されていますが、実際にはおもちゃ花火とは異なり、火薬は使用されていません。その為、(社)日本煙火協会が規定しているSFマーク(玩具花火の損害賠償制度)の対象とはなりません。
このおもちゃは、ひとだまのようにゆらゆらと揺らすことによって独特の雰囲気を出して遊ぶものなので、本人も周囲の人も火傷に注意しなければなりません。また、燃えやすいモノの近くで遊べば引火し、火災発生の恐れもあります。決して幼児や児童だけでは遊ばせないようにしましょう。