警報機を設置した事によって、様々な安心を得ることが出来ます。せっかく設置したからには、充分にその機能を使い倒してしまいましょう。その為には、警報機による特性を理解して適切な設置場所を選ぶことが必要になります。既に持っている方も、これから購入を考えている方も是非ご参考にしてください。
火災警報機の種類は、基本的には2種類あります。煙式火災警報機と、熱式火災警報機です。電源も選ぶことが出来、交流電源式と直流電源式があります。交流電源式は、家庭用のコンセントにつなぐ事が出来ます。直流電源式は、乾電池を使用して電源を確保します。
どちらを選ぶのかが悩みの種ですが、交流電源方式の場合はコンセントが繋がれていれば常に電力が確保されるので、電池の取り替えなどのメンテナンスは必要なくなります。
しかし、災害時にブレーカーが落ちてしまった時には動作しなくなってしまいます。大地震が発生した時は、電力の復旧時、倒れていたストーブや電化製品のショートなどによる火災を防ぐ為、ブレーカーは切ってから避難してしまいますので、この時には交流電源方式では火災を感知出来ません。
このようなことから考えると、私としては乾電池による直流電源方式の警報機をお奨めします。こちらは、乾電池の容量が少なくなると警報により電池の交換時期を教えてくれる機能もありますので安心です。
熱式火災警報機
基本的には、差動式という温度の変化を感知するタイプがほとんどです。
この方式は、警報機内部に『空気室』を設け、熱による空気の膨張を感知して警報を出すものです。エアコンなどによるゆっくりとした温度の上昇に対しては、リーク孔という箇所から空気が少しずつ抜けていくようになっていますが、炎などでの急激な温度変化ではリーク孔から抜ける空気が追いつかず、警報が出てしまうという構造。
取り付けられる場所
台所
押入
居間
寝室
など、ほとんどの場所で火災を有効に感知してくれます。
注意事項
壁や天井面からは15cm程度離して取り付けましょう。尚、特に指定はありませんでしたが、エアコンの吹き出し口からも離して設置してください。防水タイプではないので、屋外や脱衣所などの湿気のある場所には適しません。
もう一つ、定温式スポット型といタイプがあります。
これは、熱帯魚のサーモスタットなどにも使われている『バイメタル』という金属の、熱による湾曲を利用したものです。設定された温度に達した時、湾曲したバイメタルが接点とくっついて火災信号を発します。住宅用で使われる場合は『ガス漏れ火災警報機』と一緒になっている場合が多くなっています。
煙式火災警報機
基本的には「光電式」という感知方式になっています。消防設備としての火災報知器の場合、光電式スポット型感知器には「減光式」と「錯乱光式」の2種類があります。一般的に使用されている方式は「錯乱光式」の感知方式になっており、今回ご紹介している警報機も同じ方式で火災を警戒します。
こちらの詳細は、イラストや写真がないと分かりにくいので別に作成致します。
今回は機器を購入しましたので、取り付けられる場所のご説明と設置方法をこちらでご説明します。
●記事の続編●
【図解】火災警報機の設置方法2
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