2002年4月9日に投票終了したあなたの一票『警報機を購入! 値段が同じならどのOPTIONが欲しい?』で、最も多くご投票頂いた質問は「自動で「消火」をしてくれるモノ」(59%)という結果でした。
そこで、かねてからお話ししていました『住宅用の自動消火装置』をご紹介致します。
今回、掲載している写真は『ハッタ社製』の「ルナ・ワン-?」といい、わが家で実際に使用している装置です。
『住宅用の自動消火装置』とは、人の目が届かない場所や火災の危険のある場所に設置し、火災の熱を感知すると消火剤を自動放出する全自動の消火装置です。この設備の最大の利点は、ドライバー一本で取り付けるだけなので大規模な工事をせずに、比較的安価な『24時間365日自動的に火災を監視する自動消火装置』を「我が家」に設置出来るということです。
災害時に、真っ先に犠牲となるのは「お年寄り」や「幼い子供」です。さまざまな災害を想定する時には、自分の「ものさし」で計ってはいけません。一番弱い立場の人間と、同じ高さで考えてみましょう。乳幼児に関しては、「出来ないこと」を想定するのは比較的容易ですが、お年寄りの場合は『大人』という概念で計ってしまう為に、「出来ないこと」を見逃すことがあるようです。もしかしたら警報を理解出来ないかも知れないし、扉を開けることが出来ないかもしれないのです。
その時、自分ならばどうするのかを考えるのが普通の防災対策ですが、守るべき方々が居る方は、いつも一緒にいられるのかも考える必要があるでしょう。
確実に一緒に居ることが出来て、火災などに的確な対処が出来るのであれば、この自動消火装置は必要のない物です。でも、考えてみてください。寝ている時、おふろに入っている時は、同じ家にいても「同じ場所」にはいないのです。
そして、火災が発生した時に消火器での消火が可能な『火』は初期の段階のみです。天井まで燃え上がった時は、自分たちでは対処出来ず、すぐに避難を開始しなければいけません。初期消火を自動でしてくれるという事は、私達に気持ちの余裕をもたらしてくれると言っても過言ではないでしょう。このような設備があるという事を知っておくだけでも、防災対策の幅が広がると思います。
▼種類と購入先
▽「ルナ・ワン-?」HTSUTA社製
販売店:山 下 金 物
▽「ケスジャン」エース21グループ
販売店:「株式会社やの美装」
販売店:日本アメニティーコーポレーション株式会社
平成13年度の総出火件数は6万3,569件発生しており、前年度(平成12年)の6万2,454件よりも1,115件増加しています。一日当たりの火災件数は約174件、8分に1件の割合で発生しています。そして、火災による死者は、2190名。
その中でも、建物火災で亡くなった高齢者(65歳以上)と乳幼児(5歳以下)は663人にものぼりました。
≪資料:消防庁 防災情報室≫
注意事項:『住宅用の自動消火装置』は、あくまでも設置をした範囲内での火災のみを警戒します。そして、火災などの災害は、常に予想外の出来事も想定しておかなければいけません。「優れた消火装置があるから大丈夫」というものではありませんので、消火器などの設置も怠らないでください。
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