石油ストーブを使用する前に…。
これから寒い時期を迎えますので、そろそろ暖房器具の準備をし始める方も多いのではないでしょうか?毎年多くの火災が発生する原因の一つに、石油ストーブ石油ファンヒーターなどがあり、シーズンを前に危険なポイントをもう一度見直しましょう。
火災や事故が起こりやすい石油ストーブは、最近のアパートでは、防災上使用が制限されている事が多くなってきました。しかし、燃料の安さや暖かさなどの優れた面を好み、隠れて使用する根強いファンの方も少なくありません。灯油は、電気やガスと比較して2~5倍の経済性を発揮すると言われています。さらに、寒い季節の災害時には、電気やガスなどの復旧を待たずに、燃料さえあれば使用出来るという優れ物。最近の製品は安全対策として、地震時や誤って転倒させた時には自動で消えたりしますが、使用方法を誤ると危険なモノになります。なんといっても可燃物と「火」が同じ容器にあり、生活空間の範囲内に設置されるのですからね。
ストーブによる火災は大惨事になる事が多く、通常の火災の燃焼温度は700度前後で、高温になった場合でも1000度程度です。しかし、ガソリンや灯油などが燃えた場合、2000度近くまで上昇することがあり焼損範囲は非常に大きくなる事が少なくありません。以下の注意事項を守り、火災に備えましょう。
消火器を必ず設置する。 | ||
布団やカーテン等の可燃物の近くでは使用しない。 | ||
スプレー缶を温風のあたるところに放置しない。熱でスプレ―缶の圧力が上がり爆発する可能性があり、とても危険。 | ||
暖房器具をつけたままで、乳幼児、子供達だけを残して外出をしない。また、犬などペットだけの場合でも暖房器具の火を消して外出する。 | ||
給油や移動するときは、必ず消火を確認してから行う。 | ||
暖房器具は取り扱い説明書をよく読み、定期的に点検・整備をする。 | ||
灯油はシーズン中に上手に使い切ってください。やむを得ず灯油を翌シーズンに持ち越す場合は、絶対に他の燃料と間違えないように色分けなどをした、ポリエチレン製の灯油専用容器(ガソリンは消防法適合の金属製容器で。)に入れ、ふたをしっかり閉めて、火気、雨水、高温、直射日光を避けた冷暗所に保存する。 | ||
灯油の誤販売、誤使用に注意する。 毎年、ガソリンスタンドで灯油をガソリンと間違って販売したり、石油ストーブにガソリンを間違えて誤給油し、火災になる事故が発生している為、自分でも灯油の色や臭いに気をつけて使用する。 |
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