離婚/離婚関連情報

「結婚してもらった」なんて思っていない?

夫婦にどんな経緯があったにせよ、合意をして結婚に至ったのですから「結婚してもらった」「結婚してあげた」などという意識はきっぱり捨て去らないと、健全な夫婦関係を築くことはできないのです。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

土下座の再プロポーズで本当に彼女の心は摑めたのか?

無理
気持ちに無理のある結婚は―
離婚カウンセラーの岡野あつこです! 結婚のきっかけが後々の結婚生活における夫婦関係にある影響を及ぼすことがあります。一体それはどういうことかと申しますと―。
夫婦関係に悩むK介さん(44歳)は大学の同級生だった妻と26歳で結婚しました。実は当時妻にはもう1人付き合っている男性がいたのです。いわゆる三角関係で妻はK介さんともう1人の男性との間で揺れていました。その男性は美大を卒業後就職せずアルバイトをしながらいつ認められるかも知れない現代アートの制作をしていました。

K介さんは、「将来どうなるかもわからないような男より大手企業の会社員の自分と結婚するほうがいい。必ず幸せにするから」とプロポーズしました。しかし、彼女は悩んだ末K介さんのプロポーズを断ったのです。

K介さんは、彼女の両親とは何度も食事を共にしており、気に入られていました。K介さんがそのことを彼女の両親に伝えると、父親は彼女に激怒。K介さんは彼女の両親の応援を得たことから気を取り直し、彼女の前で土下座をして再度プロポーズ。そんなK介さんに彼女は心を動かされ、結婚を決めたのでした。

僕が彼女にお願いするカタチでの結婚!?

K介さんは「どちらかというと、僕が彼女にお願いするカタチでの結婚だった」と言っていました。K介さんにそんな気持ちがあるというのも影響したのか、妻の方は「結婚してやったのよ」という態度が生活の中で見え隠れするようになりました。

些細なことで意見が合わないと、妻は「あなたが『キミの言うことは何でも聞くから』って言うから結婚してやったのに。どうして二回目のプロポーズのときも断らなかったのかしら」と溜息。

「キミに不自由はさせないって言うから結婚してやったのに、年に1度海外にも行けないなんて―」など、妻はK介さんの収入にも不満で、そのことについて事あるごとに文句を言うのです。というのも、3人の子どもたちを全員私立校に通わせているためかなりの教育費がかかっており、いくら大手企業のサラリーマンといえども、妻が望むほど余裕ある生活はできないのでした。

→「何であなたの方を選んじゃったのかしら?」
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