離婚/お金の問題

「パパ、お願い!払ってね」 養育費不払い取立てマニュアル(2ページ目)

別れた相手とまた関わるくらいなら、あきらめた方がマシ…。その気持ちもわかります。でも、養育費は子どもの権利。不払いは許されることではないのです。相手にも親の義務を全うさせるには、あなたが動くしかない!

岡野 あつこ

岡野 あつこ

離婚 ガイド

夫婦問題を解決に導くライフアップカウンセラーのパイオニア。特に離婚問題においては28年間で35,000件以上の相談を手がけ、どうしたら幸せになれるか親身にアドバイス。的確で歯切れのよいコメントは、テレビ番組・ラジオ・講演などでも、多くの人の共感を得ている。元祖・離婚カウンセラー養成講座を開講中。

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養育費取立て方法

笑顔
「パパ、ありがとう!」
●養育費について、取り決めをしていない場合

・子の父親に直接その旨を伝えて交渉する
→支払い期間・金額・支払い方法を決め「強制執行認諾約款付公正証書」を作成しておく

・家庭裁判所に養育費請求の申立てをする
(合意できず不成立となった場合、家庭裁判所が審判で決定)

●養育費について取り決めをしてある場合
(家庭裁判所で離婚成立した方、協議離婚で「強制執行認諾約款付公正証書」を作成している方)

・直接電話で交渉する

・内容証明郵便で督促する

・家庭裁判所で履行勧告をしてもらう(電話で手続き可能。無料)
調査官が相手に電話・手紙・呼び出し・出張などの方法で養育費を支払うよう勧告

・強制執行
(※調停調書、審判書、判決か「強制執行認諾約款付公正証書」+相手の住所が必要)
相手の財産を差し押さえる

強制執行は殆どの場合相手の“給料”を差し押さえることになりますので、相手は会社でバツの悪い思いをすることになります。当然反感を買うことは避けられないでしょう。不払いでいる方が悪いのはもっともですが、気持ちよく払ってもらう方がお互いのためにもよいことには間違いありません。

強制執行はあらゆる手を尽くした後の最終手段とした方がよいでしょう。

→次ページは、養育費に関する法改正について!
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