パートナーが不幸の元凶になるとき
人生晴れの日もあれば曇りの日も…どんな日もふたりで助け合い生きられたらいいけれど。 |
離婚・カップルカウンセラーの岡野あつこです! 結婚生活が年月を経るほどに夫婦の絆を深めて行くー。これほど幸せな人生はないでしょう。ところが、年月を経るほどに「絆」ではなく「溝」を深めて行くー。家庭という愛の巣が、病の巣となってしまうことがあります。
結婚前、愛し愛され、結婚時、生涯助け合い添い遂げる誓いを交わした二人の関係が壊れて行く…。そして離婚。その理由はさまざま。性格の不一致・価値観の違い・浮気・嫁姑問題・DV・借金…。ここに我がバツイチサークル・カラットクラブで行ったアンケートの結果があります。
●離婚にいたる前、心の病にかかりましたか?
かかった
- 心療内科に通院した 42%
- 通院はしないが症状(うつ・不眠等)はあった 40%
かからなかった 18%
実に82%の人が心を病んでいます。誰しもが「幸せになりたい!」と願ってしたはずの結婚。それが心を壊してしまう原因そのものにとなるとは、結婚当時は予想もしなかった事態に違いないのです。
例えば、パートナーの不倫。不倫発覚時から、動悸がして眠れない、物が食べられなくなる。起き上がれない、うつ状態になる。そして、パートナーからの離婚話。互いを責め合う日々の後、別居。修復の余地がないことが決定的となり、やむなく離婚を承諾。離婚の条件も激しい言い争いになるばかりで全くまとまらず、何ヶ月も泥沼が続く…。
これで心が壊れないわけがないのです。では、一体なぜこうなってしまったのでしょう?
微妙な価値観の相違が深い溝に…
これまで違った家庭環境の中で育った者同士が、結婚して新しい家庭を築く。最初の1、2年は、互いが持ち寄った生活習慣・食生活などの違いを微調整して、二人ならではの価値観に基づく新家庭を築いて行く時期。実はここが肝心なのです。
「それ勘弁してよ」「それって違うんじゃない」「それって、あり得ない!」どうしても相容れない〈何か〉を、相手に発見したときには、必ず話し合う。1つ1つ解決していく。これが一番大事なことです。ここをおざなりにせず、葛藤を乗り越えたカップルの家庭は、3年目頃にはとても安定し居心地のよいものとなります。
ところが、相容れない〈何か〉があっても、黙って我慢していたり、不満をぶちまけるだけで解決をしないまま何年も過ごしてしまうと、相手への思い遣りも段々と薄れ、それが相手にも伝わります。その結果、外に目が向き浮気につながったり、ギャンブルにのめりこみ借金をつくったり…と、パ-トナーが不幸の元凶となってしまうのです。
この最悪の事態を避けるためのポイント5カ条を紹介します。