その1●社会の動きに関心を持とう
家庭という限られた空間に身を置いてきた女性が社会に出るとき、その準備はまず社会を知ることから始めましょう。例えば求人誌やチラシでパート・アルバイトの時給の相場を知ることや、働いている友達に会社の様子を聞くことで、社会の状況を断片的にでも知ることができます。
希望する業種や職種がある程度決っている人なら、新聞や雑誌などで、より深い情報収集をします。
「社会を知る」といっても、何も政治や経済のことについて詳しくならなくてはいけないわけではありませんが、面接などで一般常識としての時事問題について聞かれることもあります。スラスラ答えられたら「デキる人」と思われるかもしれませんよ!?
その2●自分をよく見つめよう
社会を知ることと同時に、再就職の際に必要なのは、自分自身を冷静に評価する目です。まずは今の自分にできることと、できないことをリストアップしてみてください。
できることを仕事に活かしたい場合、その能力がどれだけ社会で通用するかを知ることも大事です。反対に、未経験でも是非チャレンジしてみたい分野の仕事がある人は、それに就くために自分に何が必要かの情報を集めた上で、技能訓練や資格取得を始めましょう。
若い時のようにあこがれだけで飛び込めないのが、離婚女性の再就職。特に小さな子供を育てながら働かなくてはならない人は、まず生活を安定させてからやりたい仕事を見つけていくというのが賢明でしょう。
どんな学歴があろうと、結婚前にどんな仕事を任されていようと、ほとんど考慮されないのが現実です。しかし、その厳しさに負けてはいけません。あなたの新しい人生は始まったばかりなのです。希望を捨てずに努力を続ければ、いつかきっとかなうと信じて頑張りましょう。
その3●自分磨きをしよう
初めて会う人にとって大事なのは第一印象、つまり見た目であることも確かです。面接や出勤のときの服装や髪型には気を配りましょう。何も精一杯おしゃれをする必要はありません。清潔で動きやすく、人に不快感を与えなければOKです。少し余裕ができてきたら、「自分がどう見られたいか」ということを頭においてコーディネートしてみましょう。
今まで働いたことのない人、または長い間仕事から離れていた人が就職することは、本人だけでなく、迎える方も戸惑うことが多いようです。自分では意識していないうちに身についてしまった家庭的な雰囲気や生活感が、職場のムードと合わなくてお互いにぎくしゃくしてしまうという話しをよく耳にします。
そうしたことを避けるためにも、再就職を考えたら、メリハリのある動作や要点をまとめた話し方、柔軟な発想をしていくように心がけましょう。(次のページに続きます)