1)男は総合評価で見る
離婚相談所にくる相談者は、みなさん口々に夫の不満を訴えます。
いわく、浮気する、経済観念がない、家のことに無関心、セックスが会わない・・・・・・。女って、自分の気にいらないことがあると、その一点にググッと焦点があってしまってほかのことが見えなくなるんですね。
でもどんな夫だって、悪いとこだけではなしに、いいところもあるはずなんです。「ウチのダンナは浮気はするし、生活力はないし・・・・・・」などと欠点をあげつらっていったら、どんな男性だってイヤになってしまいますよ、この世に完璧な人間などいないのですから・・・・・・。
ひとつひとつを見ないで、総合評価で見ることが肝心ではないでしょうか、「悪い点も多いけど、でもほかにいいところがいっぱいあるんだし」みたいに、相対的に判断しないといけません。
2)夫の成績表
私は、「離婚したい」と訴える女性に、「夫の成績表を作ってみたら?」とおすすめしています。
長所と短所に分け、夫を“評価”していくのです。
たとえば、私が前夫を評価するとこうなります。
いい点
・ 高収入
・ ハンサム
・ 子供をかわいがる
・ 仕事熱心
・ 男らしい
・ お酒を飲まない
悪い点
・ 女グセが悪い
・ 態度が横柄である
・ 友達がいない
・ 頑固で偏屈
・ 口が悪い
・ いいカッコしい
思いつくままで結構です。どんどん書き出しいってみると、自分でも思わぬ発見をすることも多いもの。そして、「このぐらいの欠点ならまあいいかな」という気持ちになるものです。
そして大事なことは、このとき自分のチェックリストも作ってみることです。自分のことはなかなか客観的に判断できにくいものですが、書いてみるといくぶんかでも、冷静になれるものです。
そして、あなたと夫、2人分の“成績表”をつけ合わせてみてください。
夫は欠点ばかりでいいところが全然なくて、明らかに夫の分が悪いというのなら、別れてもいいでしょう。
でも「私にも悪いところがあるし、どっちもどっちよね」という場合は。まだまだ努力の余地があるということにほかなりません。あとで後悔しないためにも、ここがふんばりどき。今こそ、最大限の努力と歩み寄りをして、夫との仲を修復するように努めるときです。あなたの将来のためにも・・・・・・。
3)夫の評価基準
離婚相談をしていて、私がよく聞かれるのが「どこまでだったらガマンするべきなの?」「こんな夫なら離婚したほうがいいという限界ラインを教えて」という質問です。もちろん、こうしたことはひとりひとりの判断にゆだねられるべきなのですが、やはり人間ですから、「一応の目安」を知りたいものですね。私が自分で考えられる範囲内で「夫の採点基準」を作成してみました。次に紹介しておきましょう。
三本柱である「おカネ」「セックス」「マザコン」の3つの要素と、その他について、各10項目の質問を設定してあります。それぞれ○×で答え、最後に○の数を合計してみてください。
○の数が少なければ少ないほど「いい夫」。反対に多ければ「悪い夫」で、離婚したほうがいいということになります。
ただし、これはあくまでも「目安」に過ぎませんから、多少「危険信号」が出たからといって、あまり思いつめないことです。もちろん「安全圏」であるにもかかわらず、人によっては「どうしてもガマンできない」ということもあります。いずれにしても夫をテストするつもりで、気軽にチェックしてみてください。
でも最後に一言。夫ばかり評価していないで自分も評価してもらってくださいね。
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